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2024年 5/25(土)実施 四谷大塚 小6週テスト 大問4 説明文 文章解説 

今回取り上げる文章

斎藤孝氏の著書『なぜ日本人は学ばなくなったのか』からの抜粋です。斎藤孝氏は教育学者として知られ、特に日本の教育システムや学びの姿勢について多くの著作を持つ著名な人物です。文体が読みやすく、中学受験にも多く出題されます。

文章の概要

筆者は、現代の情報消費社会における「リスペクト」の欠如について論じています。情報がインターネット上で無料で手に入るようになったことで、情報発信者と受信者の関係が大きく変わり、情報の価値や学びの姿勢に対する敬意が失われつつあると指摘します。

重要な語句・表現

  • 師弟関係: 師匠と弟子の関係。ここでは、著者と読者の一対一の関係を指しています。
  • 水平化、フラット化: 全てが同じレベルに並ぶこと。インターネット上で情報が均一に扱われる現象を表しています。
  • リスペクト: 敬意、尊敬のこと。
  • 垂直性を失い、フラット化が加速: ここでは、社会の構造が上下関係を失い、同等の立場で情報が扱われるようになることを意味しています。
  • 精神の推進力: 学びや努力を続ける原動力。リスペクトによって得られる心の動き。

著者の主張、意見、感情

筆者は、現代の情報消費社会に対して強い懸念を抱いています。情報が無料で手に入ることで、情報自体の価値が低下し、学びや尊敬の精神が失われていると述べています。このままでは、日本社会全体の学びの意欲や向上心が低下する危険があると警告しています。

対比と比較

  • 過去の読書と現代の情報消費: 著者はかつての読書が著者と読者の深い関係性を育む場であったと述べ、現代の情報消費がそのような関係を築くことが難しいことを対比しています。
  • リスペクトのある学びとリスペクトのない情報消費: リスペクトを持つことで得られる深い学びと、リスペクトの欠如による浅い情報消費の違いが強調されています。

比喩表現

  • バイキング料理のように: 情報を自由に選んで消費する現代社会を、バイキング形式の食事に例えています。これは、受け手が自分の好きな情報だけを取捨選択する様子を示しています。

主題と要旨

文章の主題は、「現代の情報消費社会におけるリスペクトの欠如が学びの意欲を低下させている」というものです。要旨としては、情報が無料で手に入る現代において、情報自体の価値が低下し、学びや尊敬の精神が失われることで、社会全体の学びの意欲や向上心が低下していることを警告しています。

背景の説明

斎藤氏は、日本の教育学者であり、教育や学びの重要性について深く考察しています。彼の著書は、日本の教育システムや学びの姿勢に対する鋭い洞察を提供しています。本書もその一環として、現代社会の問題点を浮き彫りにし、改善を促す内容となっています。

このように、斎藤孝氏の『なぜ日本人は学ばなくなったのか』は、現代社会の情報消費と学びの関係について考えさせられる重要な一冊です。受験生は情報にあふれる現代社会に関する問題意識を持つことが求められています。ぜひご家族でも話し合ってみてください。

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