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2025年版:中学受験公開模試模試完全ガイド・失敗しない模試選びのポイント
今回は、首都圏の中学受験で避けて通れない「公開模試」について、詳しく解説いたします。
中学受験において模試選びは非常に重要です。お子様の現在の学力レベルや志望校に合わない模試を受けても、正確な実力判定ができず、かえって混乱を招く可能性があります。
主要5大模試の特徴を知ろう
1. サピックスオープン:最高峰の難易度
特徴:5大模試中最高難易度
サピックスオープンは、まさに「エリート向け」の模試です。A問題(基礎力)とB問題(思考力)に分かれており、特にB問題は最難関校志望者でも歯が立たない問題が含まれています。Aは出題傾向において記述が少ないだけで決して簡単ではありません。
ポイント:
- 最難関校志望者に特化
- 偏差値は他模試より大幅に低く出る(S偏差値はY偏差値より約7〜10低くでる傾向)
- 学校別サピックスオープンで志望校特化対策可能
成績優秀者が多く受験するため、偏差値50でも難関にチャレンジできる相当な実力です。
2. 早稲田アカデミーNNオープン:志望校特化の専門型
特徴:完全志望校別対策
御三家をはじめとする12の難関校に特化した模試です。完全オリジナル問題で、志望校の出題傾向を徹底分析した予想問題にも挑戦します。
ポイント:
- 完全志望校別の対策模試
- 外部生も積極的に受け入れ
- 予想問題で本番的中を狙う挑戦的アプローチ
他塾生でもNNとのダブルスクールで合格する例が多数報告されています。過去問以外に志望校と同じ形式のテストが受験できる貴重な機会です。同一志望校の受験者順位も貴重な情報となります。
3. 日能研全国公開模試:バランス型の万能選手
受験者数:約12,000人
日能研の公開模試は、「ほどよい難易度」が最大の特徴です。基本問題から応用問題まで幅広くカバーしており、中堅校から難関校を目指すお子様には最適です。
ポイント:
- 中堅校~難関校まで幅広く対応
- 四谷大塚より偏差値が3~5高く出る傾向
- 段階別テスト構成で成長を実感しやすい
ただし、最難関校志望のお子様には少し物足りない面もあります。
4. 四谷大塚合不合判定テスト:信頼の老舗
受験者数:年間約80,000人
40年以上の歴史を誇る、首都圏随一の合否判定テストです。標準的な難易度で、最も多くの受験生に適用可能な模試と言えるでしょう。
ポイント:
- 基本~標準レベルの問題構成
- 問題量が多く、スピードも重視
- 国語の読解文が非常に長い(6000字超)
受験者が大変多いため採点効率を高めた出題が多いようです。
5. 首都圏模試:中堅校志望者の強い味方
受験者数:平均17,000人
中堅校のデータが最も充実している模試です。基本レベルの問題構成で、中堅校志望のお子様には同じレベルの受験生との比較ができるため、非常に有効です。
ポイント:
- 基本~標準レベルの問題
- 中堅校志望者に最適化されたデータ
中堅校を志望するお子様の実力把握には最適な模試です。
模試比較一覧表

失敗しない模試選びの3つのポイント
1. 志望校のレベルに合わせる
- 最難関校志望:サピックスオープン
- 特定最難関校志望(御三家・早慶):NNオープン
- 難関上位校志望:日能研・四谷大塚
- 中堅校志望:首都圏模試・日能研
2. お子様の現在の学習状況を考慮する
- 高難度問題に慣れている:サピックス・NNオープン
- 標準的な学習進度:日能研・四谷大塚
- 基礎固めが中心:首都圏模試
3. 模試の目的を明確にする
- 実力測定:受験者数の多い四谷大塚・日能研
- 志望校対策:NNオープン・学校別サピックスオープン
- 基礎固め確認:首都圏模試
- 最難関校への挑戦:サピックスオープン
偏差値の解釈にご注意を
各模試は受験母体が異なるため、同じ学力でも偏差値は大きく変わります。サピックスは最も難しく偏差値が相当に低く出る傾向があり、首都圏模試は高めに出る傾向があります。重要なのは偏差値の数値ではなく、その模試内での志望者順位や志望校への合格可能性です。
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まとめ:お子様に最適な模試を選ぼう
模試は「受ければ良い」というものではありません。お子様の現在の学力レベル、志望校、そして模試を受ける目的を明確にした上で、最適な模試を選択することが重要です。
複数タイプの受験を!
異なる特徴を持つ模試を複数受験することで、より多角的に実力を把握できます。ただし、模試疲れや消化不良にならないよう注意が必要です。
模試は受験戦略の重要な要素です。正しい模試選びで、お子様の中学受験を成功に導きましょう!
この記事が中学受験生の保護者の皆様のお役に立てれば幸いです。ご質問やご相談がございましたら、お気軽に問い合わせください。

