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【大丈夫?】中学受験 国語 テスト の復習方法 国語力をアップさせる復習方法とは?

子どもたちはテストの時間に最も高い集中力を発揮します。その集中状態で解いた問題にこそ深い気付きや学びが得られるもののはず。ただし、受けっぱなしはNGです。せっかく集中して解いたのですから、できるだけ早いうちに復習をしましょう。

とはいえ、どのように復習すればいいのかわからない方も多いのでは?

そこで、今回は「効果的な国語のテスト復習の方法」についてご紹介してまいります。

1.テストの受け方

「復習がしやすいテストの受け方」をする必要があります。ただ闇雲に手当り次第問題を解くだけでは適切な復習ができません。それでは「復習がしやすいテストの受け方」とはどのような受け方なのでしょうか?この点から考えてみましょう。

時間配分を考える

「はじめ」の合図とともに大問1から順番に解く。これは必ずしも正しいとは言えません。解き始める前にかならず全体像を見渡し大問の構成を確認、どの問題にどの程度の時間をかけるのかを考えてから取り組む癖をつけましょう。国語のオーソドックスな出題パターンは文章読解問題が大問2問、漢字・知識問題が大問1〜2問という形でしょう。5分〜10分程度を知識問題に、残りの時間を2つの文章読解にかける。結果として文章読解問題の大問1つあたりにかけられる時間は20分〜25分程度になることが多いです(文章の長さや設問の多さによって微調整は必要です)。これを目安に毎回のテストの目標時間配分を決める練習をしましょう。

これができていれば、のちの振り返りで時間配分がどうだったのか検証し、次のテストで改善を図ることができます。時間配分と一言で言っても小学生のお子さんにとっては非常に難しいもの。例えば当初見込んでいた大問1の所要時間20分を過ぎてしまったが、今取り組んでいる問いの答えがもう少しで出せそう。そんな時、予定を急遽変更して大問1にかける時間を23分に変更し、次の読解問題大問2の配分を3分減らすなど臨機応変な対応ができるかどうか。こういったこともよく振り返っておく必要があるのです。

問題に答えを書き込む

問題用紙に自身の解答を書き込んでおくようにしましょう。このようにお伝えするとよく「解答を問題用紙に写している時間がもったいない」というご意見をいただくことがありますが、私に言わせれば「復習できないようなテストの受け方をすることで『学びの機会』を失うことのほうがもったいない」のです。テストの得点にこだわることも大切なことではありますが、それ以上にテストから何を学び取るのかが重要です。

答えの書かれていない問題用紙を持ち帰り、曖昧な記憶のもとに振り返りをしても学習効果は半減してしまいます。自分が意を決して答えた解答が模範解答と合致しているのか否か、じっくり向き合って考えることにこそ、テストを受験における学習効果があると言えるでしょう。

2.テスト終了後にやるべきこと

テストの受け方にについて振り返るべき3つのこと

①時間配分は考えられたか、考えた配分は適切だったか

②指導されたとおりの線引き(その他の印を付けるなどの読み解くための作業)ができたか

③指導された通りの解答プロセス(選択肢の選び方、記述のまとめ方など)はふめているか

この3点は必ず振り返っておきましょう。特に②と③は普段受けている授業が学習効果を発揮するかどうかを左右します。逆に言えば②や③を振り返らないと授業で指導されたことをテストで実践しているのかどうかもわからず、指導成果が発揮されないままになります。実はこのような状態であるお子さんは珍しくありません。これではどんなに素晴らしい授業を受けていても成果は出ませんし、力も付きません。

この点は必ず意識していただきたいところです。

テスト後の答え合わせのやり方

テストが終了して帰宅されたら、お疲れだとは思いますが「テストを解いた時の記憶」が残っているうちにできるだけ早く答え合わせをしましょう。特に「なぜその選択肢を選んだのか」「なぜ本文のその表現を記述に使おうと考えたのか」といった思考プロセスについて答え合わせをしながら問いかけてあげることが大切。(ただし、誤答を問い詰めるようなスタンスにならないような配慮は必須です!)

例えば「この問題の答えは『ア』だね。あなたは『イ』と答えたみたいだけど『ア』どのあたりが違うと思ったの?『イ』のどのあたりが正しいと思ったの?」という問いかけを通じてお子さんに思考整理をさせていくことが極めて重要です。

解答・解説は徹底的に読み込む

質の良いテストの解答・解説は内容がとても丁寧で根拠がわかりやすく書かれていますのでしっかり読み込むことで自分の誤答の理由が理解できる様になっています。面倒がらずに解説まで読み込んで自分の考えとどこがズレているのかは振り返っておくと良いでしょう。一部の塾のテストは解説が非常に不親切なこともあります。そういった場合は塾の先生に質問するとか、家庭教師の指導を受けるなどの対応が必要になるでしょう。

選択肢問題の振り返り

選択肢問題は間違えたものだけでなく、「自信がなかったもの」についても振り返りをすることが重要です。解答根拠が間違っていても5分の1から4分の1の確率で正解になってしまいます。お子さんはどうしても「正解できたんだから大丈夫!」と考えてしまうケースが多いですが、ここは謙虚に自分の理解度と向き合う姿勢をじっくり育てたいところ。時間はかかるかも知れませんがじっくり話し込むことで徐々にでも理解してもらいましょう。

選択肢についてはその長さに応じていくつかの部分に切り分けて、本文の表現と照合し適切かどうかを判断する事が必要です。【①選択肢のどの部分が】【②本文のどの部分と】【③合っていた or ズレていた (or どちらとも判断できなかった)】のかを明確にしておく必要があります。

ここで大切なのは【本文のどの部分と】照合して考えたかということを徹底的に考えること。自分個人の考えや感想などが入り込んでしまっていないか丁寧に確認をしておく必要がありますね。

記述問題の振り返り

記述答案の作り方は国語の教師によってやり方が大きく異なるので、ここではそのやり方については割多くは説明しませんが、普段指導を受けている先生のやり方通りにできているのかどうかはじっくり確認をしておく必要があります。(例えば「どういうことですか?」という言い換え問題は傍線部分を細く区切ってできるだけ本文に使われている言葉を使って言い換える、とか、物語文で理由を聞かれたら「●●(原因)で〜な気持ちだったから」と「気持ち」を入れて答える、などが代表的)過去に記述のまとめ方について指導されたいくつものパターンがあるはずです。過去のノートや添削を見返して指示通りに解けているのかどうかを確認しましょう。

その上で、間違えた記述問題については一度解説をじっくり読んだ上で一度解答解説冊子は閉じ、解答解説を見ないで自力で記述答案を作成してみましょう。解き直しで作成した答案が正解かどうか判断に迷うようであれば、塾の先生または家庭教師の先生に添削を受けるなど判断を仰ぎましょう。

知識に関する振り返り

文中に出てきた言葉や漢字・語句問題で正解できなかった言葉などは辞書を使って意味を調べ用法を確認してノートにまとめておきましょう。この積み重ねが語彙力を高めていくためには欠かせません。テストの文中に出てきた「生きた言葉」を自分の中で使いこなせる「生きた知識」にするためには、できるだけ早期に正しい意味をりかいして、記録しておくことが大切。少し手間のかかる作業ではありますが、語彙問題集などで機械的に覚えた知識よりも遥かに実用的で力のつく語彙の習得方法になりますから、手間を惜しまずがんばりましょう。

まとめ

ここまでいかがだったでしょうか。

ここまで書くと非常に膨大な作業量のような印象をもたせてしまったかも知れませんが、繰り返し行うことで比較的短時間でこなせるようになるはずです。テストの当日〜翌日までに1時間程度取ってここまでの振り返りをテストのたびに実施するようにすれば確実に力はついていきます。

テスト後に疲れたお子さんに振り返りをさせるのはとても大変だと思いますが、ぜひ習慣化していただきたいポイントです。本記事を参考にテストを実力に変える取り組みが実現しましたら幸いです。

解き直しについて詳しくまとめたこちらの記事もご参照くださ👇

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