2025.3.22実施 小5 サピックス 3月復習テスト 国語 文章解説 

大問3:「捨てないパン屋」田村陽至 〈説明文〉

筆者はパン職人として、日本におけるパン文化の特殊性を考察しています。日本では本来パンは伝統的な食文化ではなく、西洋から入ってきた「根無し草」のような存在であるため、流行に左右されやすいファッション的存在になっています。一方、ヨーロッパではパンは長い歴史を持ち、食事に不可欠な存在です。筆者は日本人としての葛藤を抱えながらも、将来パンを日本の文化として根付かせたいという思いを持っています。

筆者の主張・意見

  • 日本におけるパンは「根無し草」のような存在で、流行に左右されやすいファッション的なもの
  • 日本人には「悩みつつ葛藤をかかえつつ、進んでいく」という宿命がある
  • パンは日本では主食ではなく、ご飯が「どっしり」と主食の座を占めている
  • それでも「本当の日本の文化にしてやる」という前向きな決意

対比的な表現

  • 日本のパン文化 vs ヨーロッパのパン文化
  • 流行に左右されるパン vs 変わらぬ伝統を持つヨーロッパの食文化
  • パンという「根無し草」的存在 vs 「どっしり」とした主食としてのご飯
  • 「フワフワ」した日本のパン文化 vs 「どっしり」とした伝統文化(蕎麦・寿司)

段落構成

  1. パンと日本文化の関係性(日本のパンは「日本そのもの」)
  2. 日本文化におけるパンの位置づけ(根無し草感・流行に左右される)
  3. ヨーロッパのパン文化(長い歴史と変わらぬ伝統)
  4. パンのファッション化(流行に左右される日本のパン事情)
  5. パンが主食であるヨーロッパの事情(「ないと食事にならない」存在)
  6. 日本のパン職人としての葛藤(「良いパン」の基準がない)
  7. 日本人の特質と前向きな決意(葛藤を抱えながらも本物を目指す姿勢)

重要語句・表現

  • 根無し草感:どこにも根を下ろさず漂う草のように、日本文化に根付いていない不安定な存在であるという意味。
  • 葛藤:相反する気持ちや考えの間で悩むこと。文中では日本人としてパンを作る矛盾した立場での心の迷いを表している。

読み取りづらい部分

  1. 「if」という表現について: 文中の「歴史に〝if〟はありません」(3ページ16行目)という表現は、「もしこうだったら」と歴史を仮定しても意味がない、つまり現実を受け入れるしかないという意味です。
  2. 「ファッション」という言葉の使い方: ここでの「ファッション」は単なる服装のトレンドではなく、時代によって人気が移り変わる移ろいやすいものという意味で使われています。パンが「ファッション段階」とは、本質的な食文化として根付いていない状態を表しています。

大問4「そよ風のうた」(「六年生のカレンダー」所収)砂田弘〈物語文〉

  • クラスでは「人を笑わせる名人」として人気のあるチビ六が、クラスの美人・京子から借りたナイチンゲールの伝記を読み、「世のため人のため」に生きようと決意します。町へ出かけて人助けをしようとするものの空回りし、落ち込んでいたところを京子と偶然出会います。「心のやさしい人ね」と言われたチビ六は晴れやかな気持ちになり、本音の自分に戻ります。

登場人物と人物像

  • チビ六(佐藤くん):クラスで人気者のいたずら小僧。背が低く、「どんなにばからしいことをいっても、ふしぎに人をおこらせない」魅力をもっています。本を読んで感化されると熱しやすい性格。
  • 井村京子:クラス一の美人で成績が良く、男子に人気。チビ六のことを「いちばんすき」と言える素直な性格。
  • わかい青年と女性(ミッちゃん):公園で出会ったカップル。結婚を決めたばかりでうれし泣きしていた。

心情表現とその変化

  • 最初:「人をわらわせてはよろこんでいた」(+)通常の陽気なチビ六
  • 本を読んだ後:「ひどく感激した」「おおいに発奮」(++)感動し使命感に燃える
  • 人助けが空回り:「なんだかあほらしくなった」「とぼとぼ歩きだした」(–)落胆して自信喪失
  • 京子の言葉:「胸が、じいんとあつくなった」「まぶたがあつくなった」(++)心が温かくなる
  • 最後:「てれくさそうにわらった」(+)本来の自分を取り戻す

主題

この物語の主題は「自分らしさの価値と他者からの承認」です。チビ六は本に影響されて人助けをしようとしますが空回りします。最終的には、ちょっとした親切で京子から「心のやさしい人ね」と言われ、本来の自分のありのままの姿にも価値があることに気づくという成長が描かれています。自分を無理に変える必要はなく、自分らしさで人に喜びを与えられることの発見が描かれています。

読み取りづらい部分

  1. 「うれし泣き」について: 公園の女性がなぜ泣いていたのか、チビ六には最初理解できませんでした。女性は結婚を申し込まれて喜びのあまり泣いていたのです(うれし泣き)。チビ六はまだ子どもなので、大人の感情表現(喜びで泣くこと)を理解するのが難しかったのです。
  2. 「質問にこたえながら、ゆううつでしようがなかった」理由: チビ六が落ち込んでいたのは、ナイチンゲールのようになろうとして人助けをしたものの、見事に空回りしてしまったからです。また、京子の前で本の話をすることで、自分の失敗や変な行動を思い出して恥ずかしく感じていたからです。

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