【徹底解説】2022年度 浦和明の星 国語 解説 | 振り返りに使える丁寧な解説!

今回は埼玉県内最難関私立女子中である「 浦和明の星 」2022年度国語入試問題の解説です。

毎年大勢の首都圏女子最難関生が集結する注目の入試。今年は例年と異なる大問三問構成となりました。とはいえ難易度は例年通り。国語は比較的高得点勝負になります。

問題は四谷大塚さんのHP(↓コチラ)から入手可能です(会員登録が必要です)。

https://www.yotsuyaotsuka.com/chugaku_kakomon/

早速見ていきましょう!

大問一  論説文「他者を感じる社会学」好井裕明

問1

漢字の書き取り問題。特に難しいものはなく標準的なレベル。

a:注視 ・・・「中止」と誤読してしまうと文内容も取り違えてしまいます。

b:典型

問2

たかが外見、されど外見」について説明した文の空欄を補充する問題。

【設問文】

外見ではなく中身が大事だと言われることが多いが、私たちは蓄積してきた『知識在庫』、つまり【Ⅰ】をもとにして、人々を外見から【Ⅱ】化し、他者の【Ⅲ】までも推測しようとする現実があるからである。

①「蓄積してきた知識在庫 つまり 【Ⅰ】」 とありますので「知識在庫=【Ⅰ】」の関係が成り立つはずですから「知識在庫」に近い意味の言葉を探すのが良いでしょう。

また、「知識在庫」を含む一文に注目すると、次の文と【たとえば】という接続語で結ばれていることに気付くと思います。「たとえば」は前の内容を具体的にして言換えた内容が後ろに来ますので、この「たとえば」以降の表現に「知識在庫」を具体化して説明した表現がありそうだ、と予測しながら探します。

接続語の前後関係は正しく理解しておくと接続語補充問題だけでなくとこうした問題でも役に立ちます。

解答 Ⅰ:常識的知

②「【Ⅰ≒知識在庫】をもとにして、人々を外見から【Ⅱ】化し~」とあります。

これに類似した表現「『類型』は私たちがそれまで蓄積してきた『知識在庫』に依存しています。」に注目します。これは語順を入れ替えると「私たちの蓄積してきた『知識在庫』を基にして『類型』化する」と設問文に近い形で言い換えられます。

整理すると以下の通り。

「『類型』は私たちがそれまで蓄積してきた『知識在庫』に依存しています。」 (本文)

       ⇓

「私たちの蓄積してきた『知識在庫』を基にして『類型』化する」 (語順入れ替え)

       ⇓

「【Ⅰ≒知識在庫】をもとにして、人々を外見から【Ⅱ】化し~」 (設問文)

ここまで整理すれば【Ⅱ】には類型が入りそうだと分かりますね。あとはこれを選択肢のカタカナ語と照合して近いものを選んでいきます。

解答:D(パターン)

③「他者の【Ⅲ】までも推測しようとする現実があるからである。」とありますが、ここでは「外見か」から何かを類推するという文脈ですので、外見の対義語「内実」またはそれにに近い意味の言葉が入ると予想します。

少し先まで読み進めると「個々の学生がどのような人間性を持ち、どのような思想を持っているかなど『内実』に一切かかわりなく~」という表現があります。

この「内実」を使いたいですが、条件を満たさないので同じ文の中で漢字三字を探します。

解答:人間性

問3

オーソドックスな接続語補充問題。

①【X】は段落の先頭についていることに注意。前の段落全体の内容をふまえる必要があります。

 前段の内容=【他者との共生には秩序が必要】

 これに対して【X】以降の段落では「私たちは電車に乗っている時に、~」と具体的な話に移行します。

正解 X:エ(たとえば)

②【Y】の前後の一文を確認します。

 ・「こうした秩序が維持されているのは、『焦点をあわせない人々の集まり』であり、電車のような公共的な空間で典型的にあらわれる現象です。

 ・「私に限らず乗り合わせた多くの人は、電車の中では、特定の誰かに焦点をあわせないで、焦点をぼかしながら、周囲の乗客の姿や様子を見るともなく見ているのです。

これを要約すると

「焦点をあわせない人々の集まりとなるのは公共的空間の中では典型的な現象」

「人々は電車の中では焦点は合わせないで見るともなく見ている」

後半の文に「見ている」が入っているため「焦点をあわせない」に対比させた表現ととらえ「ウ:しかし」を選んでしまう子がいるかも。ここでは、「見るともなく見ている」=見るということをほとんど意識していない状態ですので焦点をあわせないの言換えに近い意味で使われています。従って前後の意味はかなり近い内容で言換えと考えてよいでしょう。

解答 Y:ウ(つまり)

問4

傍線②の中の「回避」を具体的に説明したものを選ぶ問題。

当然傍線②を含む一文を丁寧に読みます。

私たちは、スマホなど使える『道具』を駆使して、互いの“膜”を破る危険を回避できるよう細心の注意を払っているのです。

ここから「回避しようとしているもの」=「“膜”を破ること」であることを確認します。

“膜” とは薄く破れやすいが自分を他者から守る境界線を表すようなもの。それが壊れてしまうことを避けようとする行為を示した内容を選びます。

ア:○

イ:「自分の個人情報を周囲から守り」・・・こういった物理的な壁を作るのではない。「誰の目にも見えない透明な “膜” 」という表現から心理的な物ととらえるべきなので×

ウ:「スマホを手にしていることで、危険を感じる」・・・スマホが原因で危険が生じるような記述はなく×

エ:「他人からの視線を浴びる緊張から逃れ」・・・これは正しい。しかし「目を合わせないことで相手に対しても気まずい思いをさせない」がズレています。ここでは相手への配慮には触れておらず「自分を守る」ことのみ表現されていますので×

問5

傍線③「儀礼」について。まずは傍線③を含む一文をしっかり読みます。

これこそ、私たちが日常しっかりと守っている最大の儀礼と言えるでしょう。

「○○こそ △△だ。」は定義文。△△というキーワードの意味を説明しています。「△△とは○○だ」と併せて重要構文なのでしっかり覚えておきたいですね。

ここから「これ」が指す内容そのものが「儀礼」の意味を示していると判断します。

したがって直前の文「自分の“膜”を守りつつ、他者の“膜”つまり他者の私的世界を侵犯しないこと。」こそが「儀礼」なのである、と理解したうえで問題に取り掛かりましょう。

(1)

前述のとおり「儀礼」とは「自分の私的世界を守りながら、他者の私的世界を侵犯しないこと」(≒自分のプライベートなものを守り、人のプライベートなものを邪魔しないこと)です。「儀礼」漢字をひっくり返せば「礼儀」このあたりからも意味が類推できるでしょう。

解答:B(エチケット)

※「プライベート」そのものではなく、プライベートなものを邪魔しないようにすることを意味しますのでCを選ばないように注意。

(2)

「儀礼」の例として適切なものを選ぶ問題。自分の私的世界を守りながら人の私的世界を侵犯しない配慮、気遣いに類するものを選びます。

ア:「友達の家で貸していた漫画本を見つけたが返却を求めなかった」・・・他者への気遣いではあるが私的世界を侵犯することとは無関係なので×

イ:「図書館で席が埋まっていたので隣の席においてあった自分の荷物をよけた」・・・本文にある電車の座席に座るときの気遣いと同様、自分の世界を守り、他者の世界を侵犯しない行為と言えるので○

ウ:「他人のカゴにあった自分の欲しいものを見つけ、その場所を聞いて自分も買った」・・・合致する箇所なく×

エ:「バスの中で他者がうるさいのでイヤホンをつけ大音量で音楽を聴く」・・・自分を守ることにはなるが他者の私的世界の侵犯を避けることにはならないので×

解答:イ

問6

傍線④「状況に応じて必要だとされる外見を整えること」について。

(1)

傍線④を言い換えた文の空欄補充。

「その場の状況に合わせて『外見を変えること』とは、見せたい自己を提示すること、つまり【  】をするという営みである

とは」は定義文に使われる表現:状況に合わせて『外見を変えること』の定義(意味すること)を示しています。

つまり」は言換えに使われる表現:『見せたい自己を提示すること』を言換えた内容が【  】に入ることになります。

状況に合わせて『外見を変えること』の意味⇒『見せたい自己を提示すること』=【空欄

このような関係が成り立ちます。

さらに見逃してはいけないのが空欄補充の問題は空欄の前後表現」をチェックするという鉄則

今回は空欄のあと「【 空欄 】という営みである。」に注目すると、本文から該当箇所を見つけやすくなります。

これらをすべてをまとめて考えれば比較的簡単に答えが出ると思います

解答:印象操作

(2)

傍線④の内容としてふさわしくないものを選択させる問題。

こちらも(1)と同様に「見せたい自己を提示すること」に合致するかどうかを判断すればよい問題です。

オ:健康診断の前日に夕飯を少なくして体重測定の数値を下げる・・・(1)で解答した「印象操作」に合致しません。健康診断における体重測ては「他者に対して提示するもの」でないこと、また「操作」と呼べるほど短期的に変えられるものではないこと、などがその理由です。

解答:オ

問7

傍線⑤「人間の『ちがい』をめぐる偏狭で硬直した図式」を端的に述べた=短く簡潔に言換えた)表現を探す問題。

いつものように傍線⑤を含む一文を確認すると、傍線⑤の直前に「言い換えれば」と書かれているこ都に気付きますね。言換えですから当然その「言い換え」される前の部分をチェックする必要があります。

本文:傍線⑤の前の部分

~新鮮な視点で『普通』を丁寧に見直していく作業とも言えるでしょう。そして見直す過程で私自身の他者理解やものの見方を制限したり妨げている知を見つけ、それを自分によってより有効な知へと変貌させることが大切なのです。

赤字にした部分が傍線⑤の言換えであることに気付くと思います。

ではこの赤字部分「私自身の他者理解やものの見方を制限したり妨げている知」を端的に表しているところはどこか?探す時のポイントとして「崩すべきもの」「改善すべきもの」という観点で書かれている表現だ、ということを意識すると見つけやすいと思います。

少しさかのぼって探すと「『普通』の呪縛から自分を解き放つ」とありますのでこの「『普通』の呪縛」こそが崩し、改善すべきものではないかとわかるはずです。

解答:「普通」の呪縛

問8

「普通」に対する筆者の捉え方を確認する問題。

ア:「一切意識せずに」・・・強調し過ぎなのでそもそも怪しい。極端な強調(「必ず」「全て」「例外なく」「一切」など)は誤りであることが多いです。また本文に「『普通』から全く離れてしまうことではありません」とあるので×。

イ:○

ウ:「見直したとしてもそれは次なる『普通』を生み出す」・・・本文に「(普通とは)命を終える瞬間まで付き合わざるを得ない」とありますが、それは次なる「普通」が生み出されたからでなく、「全く離れ」ることができないからですので×

エ:○

オ:「マスメディアによって画一的に作り出された『普通』」、「できるだけマスメディアに触れないことが望ましい」・・・もっともらしいが本文にそのような記述がなく×

正解:イ・エ

大問二 物語文「はしのないせかい」秋ひのこ

『小説新潮』2021年5月号所収の作品で2022年1月現在、残念ながら出版されていないようです。

問1

a:かく(する)

b:しょうじ

【ワンポイントアドバイス】」の読みである「カク」は音読み。「画」には「えがく」という意味意外にも「かぎる」「しきり」「さかい」「はかる」などの意味があるので知識として持っておくと良いでしょう。「一線を画する」は「(境界線を引いて)相互の区別をはっきりさせる」という意味ですのでこちらも確認しておきましょう。

問2

傍線②「なまじ比喩ではない」の言換えを選択させる問題。

なまじ」とは①中途半端で徹底されていない様子 または②それをすることによってかえって悪くなる状態を招く、という意味を表します。ここでは①に近い使い方で「(稲妻に打たれるような感覚という比喩は)あまりに現実的な感覚に近く、中途半端な比喩ではない」と解釈をします。

解答:ア

問3

傍線③の内容を透風の思いの変化についてまとめた分の空欄を補充させる問題。

設問文:はじめは「コイツ」という呼び方に象徴されるように、透風はタイラの言動が気になりながらも、どこかで【 1 】も抱いていた。だが、ある時、信頼する大ばあちゃんと似た価値観をタイラのメッセージから感じ取ると、一気に【 2 】を覚えるよになった。そして、世間が決めた枠組みを軽々と乗り越える【 3 】そのもののタイラに、【 4 】の念をも抱くまでになった。

①「タイラの言動が気になる」 ⇔ 「どこかで【1】心をいだく」 の関係に注目。「~ながらも」という表現から対比的な内容が入ると予想。つまり「気になる」(=興味関心がある)という比較的プラスの感情を含んだ言葉に対してマイナス感情を含んだ言葉が入りそうです。そして「なんだコイツ」という感情を的確に表せそうでかつ「~心」につながる言葉を選びます。

解答1:反発

②「【1(マイナス感情】心もいた抱いていた」 ⇔ 「一気に【2】を覚えるようになった」この関係にも注目。「だが」という逆接で結ばれていますので【1】に対して対比的な表現、つまりプラス感情を盛った表現が入りそうです。さらに信頼する人物と近い価値観~を覚えるという表現などから当てはまる言葉を考えます。

解答2:親近感

③「【3】そのもののタイラ」という表現から設問で指定された5ページの中からタイラに関する記述個所を探す。すると「誰でもできるようでいて、現実にはそこまで割り切れない自由が、タイラにはある」部分に気付くと思います。

④「タイラに、【4】の念をも抱く」の部分。特に空欄のあと「~の念を抱く」の表現から勘のいい子はここにつながる言葉はすぐに浮かぶのではないでしょうか。文の流れから【2】を上回るプラス感情を含んだ言葉が入ることも含めて考えます。

解答4:尊敬

問4

傍線③「それはすごく。すごくー」に込められた透風の心情の説明を選択させる問題。

まずは基本。「それ」は指示語なので刺している内容を点検。すると直前の内容「タイラからもらったその大切な大切な感覚が、自分を通じてさつきに伝わった(こと)」を指していることがわかります。全問で考えたように「親近感」「尊敬」というプラス感情を寄せているタイラの感覚が自分をきっかけに身近なさつきに伝えられたとしたら・・・それはもちろん嬉しいでしょう。ここまで考えてから選択肢を確認していきます。

ア:「理解してくれたさつきに感謝」・・・さつきに感謝しているのではなく、伝わったこと自体をうれしく思っているのでズレています。したがって×

イ:「その事実に感激している」・・・感激の対象が「タイラと同じ生き方をしている」ことではなく、「タイラからもらった感覚」が人に伝わったこと、なのでズレており×

ウ:「彼の役に立てたのだと誇らしく」・・・透風タイラ役に立ちたくてタイラの感覚を伝えたいのではないですね。タイラのような「自由な生き方への共感」を求めているので×

エ:○

解答:エ

問5

傍線④「心の奥底に~引き出す」について「そっと外に引き出」した「心の奥底に閉じ込めている気持ち」をたとえた表現を探す問題。

設問に指定された6ページから透風の心情をたとえた表現を探します。

その生身の人間の温度が波紋となり、透風の深い部分を刺激する

やわらかい水が土に染み渡るように、喜びが静かに胸に広がっていく。

こうして誰かと気持ちをじかに共有する感動は意を決して押し出した小舟が温かい波にやさしく押し戻されたようで、温もりのある余韻が残った

こう並べてみると「意を決して押し出した」が「心の奥底~そっと外に引き出」したに合致することがわかります。

物語文における比喩(たとえ)の表現は問題に関係することが多いので最初に読んだときに線を引いておくと良いでしょう。

解答:小舟

問6

傍線⑤「おもちゃに飽きた子どものような表情がうかぶ」が表す様子を示した文を選択させる問題。

傍線⑤の前「大ばあちゃんの顔から疑問がすっと消え」(疑問=「さぁちゃんどこ行きよった」)

傍線⑤の後「もうええわ。帰ろか。寒いわ

それぞれ確認してから選択肢を見ていきましょう。

ア:「集中して取り組んだこと」「別のことに熱中し始める」・・・大ばあちゃんにこのような様子はないので×

イ:「達成しやすいことを選ぼうとする」・・・大ばあちゃんが達成を意識していることはないので×

ウ:○

エ:「どうしたら良いのかわからず途方に暮れる様子」・・・大ばあちゃんにそこまで困惑した様子は見られないので×

解答:ウ

問7

「出来事」と「透風の心情・様子」を時間の流れに沿ってまとめた表の空欄を埋める問題。

それぞれの「出来事」における心情・様子を本文から探します。

Ⅰ:大ばあちゃんを背負えない・・・華奢な身体が忌々しい、自分が心から情けなかった

Ⅱ:大ばあちゃんから初めてきつくあたられる・・・透風の前進が粟立つ、何も考えられなくなった

Ⅲ:さつきが大ばあちゃんに激しい怒りをぶつけられる・・・(さつきの)傷ついた瞳が透風の胸を深くえぐる、さつきがもう~来なくなったらどうしよう、大ばあちゃんを嫌いになったら、どうしよう

Ⅳ:大ばあちゃん家に帰ろうと言われる・・・何やねん、何なんや、透風は激しく動揺した、

青字の本文表現から合致する心情語を選択していきます。空欄Ⅰは選びづらい(どれも当てはまりそうに思える)ため、Ⅱ・Ⅲ・Ⅳに入る言葉から選んでいくとよいでしょう。

解答:ア

問8

傍線ア~オから読み取れるさつきの人物像としてふさわしくないものを選ぶ問題。

ウ:「無言でスマホを取り出した~黙って寄り添う優しさ」・・・黙ってスマホを取り出したのは家族を読んでこの場を何とか収めようとしたからであって、友人(透風)に寄り添う、という姿勢は見られないため×

解答:ウ

問9

本文の空欄A・Bに入る言葉を選ばせる問題。

本文の空欄を含む一文:奥宮で初日の出を【A】のではなく【B】のだ。

この前の部分に注目します。「いつかさぁちゃんとタイちゃんには見せてやり。 ああそうか。大ばあちゃんが、奥宮に行きたがった理由。

この表現からさつきとタイラに奥宮を見せたかったのだ、ということがわかります。

解答 A:ア B:イ

問10

傍線⑥中の「せかい」について説明した文の空欄を埋める問題。

・「【ア】という言葉を聞くと、いわゆる「男らしさ」をイメージし自分に引け目を感じていた」⇒「あれほどいやでいやでしょうがなかった『樋口の男』」という表現から判断。

・「さつきの言葉によって【イ】がゆるみ、世界が広がっていく」⇒さつきの言葉は傍線⑥付近には書かれていませんので解答は少し離れた場所にあると予測します。透風とさつきの心の交流が描かれる波線ア付近が注目ポイント。「皆があんたたちみたいに常識の境界線をちょっとゆるめたら~」から判断します。

・「照れくささと喜びを持って受け入れていることが【ウ】という語からわかる」⇒傍線⑥の6行あと「どこまで行けばはしがあるのあかわからないせかいへ、ゆっくりと踏み出していく。」が空欄【イ】のあとの「世界が広がっていく」と関連がありそうだと判断します。

解答 ア:樋口の男 イ:境界線 ウ:くすぐったい

まとめ

いかがだったでしょうか。

他者との境界を意識し、自分の外見を整えて印象操作せよという大問1、ジェンダー、世代を含めて境界線を乗り越え自ら外の世界で踏み出す若者の様子を描く大問2。

いずれも現代的なテーマで対照的な内容ではありますが、大問3で総論的にまとめ上げるという大変興味深い出題形式でした。

今後もこのような出題形式が続く可能性もあります。文章全体の構造、テーマ、主題を正しく読み取る深い読解を心がけていきましょう。

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