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塾の保護者面談、何を聞く?何を話す?

現在お子さんが塾に通っている方、あるいは現在塾を検討中の方はほとんどの方が

学習塾担当者と保護者面談をされていると思います。

「保護者面談でいったい何を話せばいいのか?」とお悩みの方も多いと思います。

本記事ではこれまで多くの学習塾教室で2000件以上の保護者面談をこなしてきた

大手学習塾エリアマネージャーの視点から、保護者面談でどんなことを聞くと

塾から有益な情報を引き出せるのか?をお伝えします。

以下のような方々にお役に立つ情報です。最後までお読みいただけると幸いです。

学習塾への通塾をこれから検討中。初めての面談で何を聞けばよいのか知りたい。

現在塾に通っているが定期面談でどんな話をするとよいのか知りたい。

塾経営者、塾講師でどんな保護者面談をすると保護者の満足度が上がるのか知りたい。

塾の面談の種類

一般的に塾で行われる面談には大きく分けて以下の4つがあります。

新規問い合わせ面談

HPや電話で問い合わせすると「まずは教室にお越しいただき、ご説明させてください」と

言われることが多いと思います。

教室に直接足を運ぶことで初めてわかることもたくさんありますので入塾前に必ず

教室を訪れて面談されることをお勧めします。

入塾前の学習相談、面談はどこの塾も歓迎します。

逆にそういった面談を断られるような塾は入塾前に教室を見られたくないというやましさがあるか、

人手不足で面談している暇がないなど、あまりいい状態ではないでしょうから

そういった塾への入塾は避けたほうが良いでしょう。

↓こちらの記事も参考になさってください。

入塾面談

いよいよ入塾を決断したのち、入塾契約を結ぶために手続きの面談を行うことになります。

ここでしっかりと契約内容を確認すること、

塾内での決まり事、困った時の相談窓口など様々な

条件を確認しておく必要があります。

入塾した後に後悔しないため何を確認しておくべきなのか、後ほど詳しくご説明します。

定期面談

一般的には通塾中の塾生を対象とした面談が定期的に行われます。

面談の頻度は大手でも教室ごとに違っていることが多いのでお通いの教室に

確認しておくことをお勧めします。

お子さんの成績や学習姿勢、志望校など、時期ごとに変化するものですから、

学期ごとに行われると安心ですね。

塾によっては年に1回だけ、完全不定期、こちらから要望しないとおこなわない、、

等々様々な考えがあるようです。

教室の責任者に面談頻度についてはどんな方針なのかはよく確認しておきましょう。

そして、その後の学習効率を最大化するために何を聞いておくべきなのか

後ほど詳しくご説明します。

退塾面談

何らかの事情で「塾をやめよう」と考え、教室に連絡をするとほぼ間違いなく

塾側から「面談をしましょう」言われます。

塾としては「退塾」=生徒数減(売上減)ですから

ほとんどの塾は必死に辞めないよう説得ににかかります。

(時々塾によってはあっさり、辞めさせてもらえるところもありますが・・。)

塾を辞める時にしっかりと確認しておくこと、引き止められて

「もう少し塾を続けて様子を見よう」となった場合に確認しておくことなど、

後ほど詳しくご説明します。 

面談で何を聞くべきか?

ではここからは実際の面談で「何を聞くべきか」「何を相談すべきか」を

詳しく見ていきましょう。

新規問い合わせ面談で聞くべきこと

初めて塾を訪れた際に確認しておくべきことは大きく分けて2つです。

教室の特徴

大手塾に行かれた場合は特に気を付けたいのがその「教室」の特徴を聞いておくことです。

同じチェーンの教室でも学習塾業界では教室長の裁量が大きく、ある程度の運営方針が

教室長にゆだねられているケースが多いです。

したがって通塾を検討しようとしている「その教室」はどんな運営方針なのか、

ほかの塾との違いはどこにあるのか、などしっかり「教室」単位での取り組みについて

確認しておくことをお勧めします。

教室の実績

塾に行くと合格実績やテストの成績向上結果を壁に掲示していたり、チラシを配られたり

することがあると思います。

ここで注意が必要なのは大手をはじめ複数の同系列教室が存在する場合は

結果をよりよく見せるために数教室分合算での実績を載せている場合があるということです。

今検討している教室単体での結果はどうなのか、は必ず確認しておきましょう。

入塾面談(契約面談)で聞いておくべきこと

いよいよ入塾を決意されてから、そのことを塾に伝えると

手続きに入ります。ただいきなり契約書にサインしてしまうのはNG。

最後に以下の内容をしっかり確認して納得してからサインしましょう。

塾の役割・家庭の役割のバランス

通塾の最大の目的はお子さんの成績を上げ、志望校に合格すること。

この目的を果たすために塾にすべてを託すというのは無理があります。

必ず一定程度家庭の協力が必要になりますので、①「塾はどこまでやってくれて」

②「家庭ではどこまでやるべきなのか」を事前に確認しておくことで

のちのち塾と家庭での意識のズレが生じしてしまうことを防げます。

(例)宿題の丸つけは家庭でやる、わからないところは塾で質問対応してもらう、など。

困った時の相談窓口

通塾をしていると様々な問題が起こることがあります。

・成績が伸びない、下がった

・講師と相性が悪い、講師の授業が分からない

・クラスのほかの生徒とうまくいかない、トラブルがあった

等々、様々な問題が起きる可能性は想定しておいた方が良いでしょう。

こういった場合に誰に相談をするべきなのか、「相談窓口」を

しっかり確認しておきましょう。

今後、その教室でできればその責任者や講師の名前は

覚えておくことをお勧めします。今後長くお付き合いすることになると思いますので、

信頼関係を保てるように心がけるとよいでしょう。

費用

事前に料金表などを配られているケースが大半かと思いますが、最終的な

トータルコストを確認しましょう。

塾の経費は複雑になっていることが多く、知らない間に塾費用が引き落とされていた

というケースも珍しくありません。十分に確認しておきましょう。

特に見落としがちな経費としては以下のようなものがあります。

  • 入塾金
  • 教材費
  • テスト費
  • 維持費
  • その他システム利用料など
  • 季節講習会の費用
  • 合宿などのイベント
  • オプション講座

このように多岐にわたります。

通塾してみたら当初提示されていた金額より多く

経費が掛かってしまった、ということはよくあります。

結局トータルでいくらぐらいかかるのか必ずかかる費用はどれで

任意で選択できるものはどれなのか、をしっかり確認しておきましょう。

契約期間

意外に見落としがちなのが契約期間です。

契約は毎月自動更新となるケースが多いですが、学年が切り替わる際には

契約更新の確認が入るのか、確認無しで自動更新になるのかは確認しておきましょう。

また、受験が終了したのちの契約はどうなるのか(例えば推薦などで早期に入試が

終わった場合の通塾はどうなるのか)などもよく確認しておきましょう。

定期面談で聞いておくべきこと

では今後は実際にお子さんが塾に通い始めてから、定期的に行われる

面談について見ていきます。

成績結果とその原因

最も重視すべきは「通塾による成果」が出ているのかいないのか。

これは成績表などで数字で表される場合と学習姿勢や学習量など

数字になって表れないものとがあります。子どもの成績は様々な要素で

左右されますので、「何か月か通って成績が上がらない=塾が子どもにあっていない」と

判断してしまうのは早計です。こういう考えに強くとらわれてしまうと、

塾と転々とする「塾ジプシー」になってしまいますので注意が必要です。

一方で成果が出ていないのであれば「原因」はしっかり確認しておくべきですね。

その原因を塾と家庭で共有し、協力して問題解決にあたっていくことが理想です。

成績が上がっていない or 下がっている のに塾側がはっきりと「原因」を分析、把握

できていないようであれば「転塾」も視野にその塾の通塾継続は

検討するべきかもしれません。

今後の対策(塾)

原因がわかっていれば塾側は何らかの対策を用意するはずです。

特に成績が上がらない、という問題については塾としてプライドをかけて何らかの

対策を打ってきます。ここで「誰(どの講師)」が「いつまで」に「どんな」対策を

講じてくれるのかよく確認しておきましょう。

多くの生徒を抱える教室では一人ひとりに対策を約束していても、やりきれない、

忘れられている、などということも起こりえます。

面談で約束したことが行われないようであれば教室に粘り強く問い合わせ、

しっかり実行してもらえるよう働きかけていきましょう。

今後の対策(家庭)

塾の学習だけでは成績が伸び切らないケースも珍しくはありません。

家庭でどのような取り組みをするべきなのか、塾の学習に対して親が支援できることは

あるか、などはよく確認しておくとよいでしょう。

目標(志望校・成績など)の共有

面談において重要なのはお子さんの未来像を塾と家庭で共有することです。

こんな姿に成長してくれたらいい、というイメージを塾の担当とご家庭で共有できていると、

非常にスムーズに塾とのやり取りが成立していきます。

具体的には次のテストでの偏差値、得点(科目ごと、総合)、学校内順位、

そして志望校など、保護者の方が「こうあってほしい」という理想像を塾に提示しておくことが

大切です。塾の担当は当然多くのお子さんを見てきていますのでその保護者さんの「理想像」が

現実的なのか、かなり厳しい状況なのか理解しているはずです。

その「理想像」とそこに向けた「難易度」の共有こそ

がお互いの信頼関係を築いていくうえでとても重要なのです。

退塾面談で確認すべきこと

問題解決手段があるのか?そしてそれは現実的なのか?

あまり気分の良いものではありませんが、塾を辞めようという際には面談を

求められることが多いでしょう。辞めるにも手続きをしなくてはなりませんので。

多くの塾において退塾の申し出があった場合、「何とか続けられないか?このまま辞めては

良くない」という引き留め工作をしてきます。

退塾件数というのはその教室の悪い評価につながりますので何とか回避したいものなのです。

ここでまず最初に見定めるべきなのは、【子どものことをほんとに考えて退塾を止めてくれて

いるのか】あるいは【自分や教室の評価を気にして一般論でやめないで、、と言っているのか

です。ここはもう各ご家庭の価値観によるので一概には言えませんが、その方の人柄、誠意を見て

判断していくしかないでしょう。

そのうえで、目の前に起きている問題(例:成績が上がらない)などについて、

真剣に考えられた対応策が提示されるかどうか、対応策が講じられたことでお子さんの

問題が解決される可能性はどの程度あるのか、しっかりした提案があれば、

「もう少し継続して様子を見る」という選択もありかもしれません。

しかし「様子を見る」という選択をした場合も「いつまで」様子を見るのかは

明確に塾側に伝えておきましょう

(例)「次の期末テストで結果が変わらなかったら●月で辞めますね。」と伝えておく、など。

契約条件

辞める意思を伝え、手続きをした場合には最終授業はいつなのか、授業を受けていないが

月謝を支払ってしまった場合に返金はされるのか、使っていない教材はどうなるのか、など

確認はしっかりして辞めた後にトラブルにならないように注意しましょう。

また、「辞める月の1か月前までに申し出ないと当月分全額支払いが必要」などと

言われてしまうケースがあるようですが、特定商取引法で特定役務提供業においては

役務提供(=サービスの提供)を受けていない月に関して費用を支払う義務はないと

定められています。

↓お困りの際にはこちらのサイトが参考になると思います。

https://www.no-trouble.caa.go.jp/what/continuousservices/

まとめ

ここまでいかがでしたでしょうか?

塾に通って成果を出していくためには「面談」を通じて塾側の意志と保護者の価値観、

しっかりすり合わせてお互いを理解し、信頼関係を築いておくことが必要不可欠です。

是非、面談を有効活用して楽しく成果の出る塾ライフを送っていただき、

お子さんの成長を視点していっていただければと思います。

何かの参考になれば幸いです。

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