東京農業大学第一高等学校中等部は、2025年度に完全中高一貫校へ移行する予定の私立中学校です。「知耕実学」の教育理念のもと、新校舎の完成と共に「共創し、新たなステージへ」というスローガンを掲げ、学校改革に取り組んでいます。
東京農業大学第一高等学校中等部の2024年の卒業生317名のうち、早稲田大学56名、慶應義塾大学50名、上智大学44名など、難関私立大学に590名が合格しました。国公立大学では東京大学1名、京都大学2名を含む81名が合格しています。学校は「実学主義」を掲げ、授業を基盤としながら様々な教育体験やキャリア教育を通じて生徒の夢の創造を育んでいます。また、東京農業大学の施設を利用した田植えや味噌造り、植物観察などの実践的な活動を通じて、生徒の知的好奇心や関心を喚起し、自主的に学ぶ意欲を養う教育を展開しています。
東京農業大学第一高等学校・中等部の歴史は、1891年に遡ります。当初は私立東京農業大学の予科大学部・高等科として設立されました。1949年に学校法人東京農業大学によって現在の高等学校が設立され、2005年4月に中等部が開設されました。2004年には新校舎が建て替えられ、グラウンドが人工芝に変更されるなど、施設の近代化が進められました。中等部の設立に伴い、高校は募集人数を100人減少させ、難関進学コースと進学コースに分割されました。現在は中高一貫教育を提供する併設型中高一貫校として、6年間の一貫した教育プログラムを通じて生徒の学力向上と人格形成に力を入れています。
東京農業大学第一高等学校中等部は、「質実剛健」「自主独立」を校訓とし、「夢の創造と実現」を教育目標に掲げています。中学3年間を基本的な生活習慣の確立、夢の発見と育成、人格形成、基礎学力・体力養成の期間と位置づけ、高校入学後の夢の実現に向けた準備期間としています。教育方針として、世界で通用する学力の習得、心の教育の実践、真の国際化を図る能力の育成、そして「実学教育」を通じた自らの夢と希望を育てる力の養成を重視しています。また、「一中一高ゼミ」や稲作体験など、実践的な学びを通じて生徒の知的好奇心を刺激し、深い分析力と幅広い学びの機会を提供しています。
東京農業大学第一高等学校中等部では、多様な部活動や課外活動が行われています。学校の教育理念である「知耕実学」に基づき、生徒たちは実践的な体験を通じて学びを深めています。特筆すべき活動として、東京農業大学の施設を利用した田植えや味噌造り、植物観察などがあります。これらの活動は、生徒の知的好奇心を刺激し、自主的に学ぶ意欲を養うことを目的としています。また、「一中一高ゼミ」のような特別プログラムも実施されており、生徒たちの分析力や幅広い学びの機会を提供しています。部活動については具体的な情報が限られていますが、これらの実践的な活動と併せて、生徒の全人的な成長を支援する多様な選択肢が用意されていると考えられます。
東京農業大学第一高等学校中等部の年間行事は、生徒の成長と学びを促進する多様なイベントで構成されています。4月には始業式、入学式、避難訓練、対面式、クラブ紹介が行われ、新入生向けのオリエンテーションも実施されます。また、スペリングコンテストや中1の宿泊研修(富士五湖)など、学習と体験を組み合わせた行事も特徴的です。5月には中3の総合学習(味噌づくり)があり、東京農業大学の施設を利用した実践的な学びの機会が提供されています。これらの行事を通じて、学校は「知耕実学」の理念に基づいた教育を実践し、生徒の知的好奇心と実践力を養っています。
算数 40分100点
図形問題が多く出題されるのが特徴で、例えば面積や体積、角度に関する問題が頻出します。ただ、全体的に時間的余裕が少ないため、日頃から早く正確に解く練習が重要です。基本的な公式をしっかり覚え、素早く計算できるようにすることが求められます。過去問を解いて出題傾向を掴むことも非常に効果的です。
国語 40分100点
文章問題がメインで、特に文章量が多いのが特徴です。物語文、説明文、論説文など、多様な文章が出題されますが、文章量が多いため、早く正確に読み解く能力が求められます。日頃から速読の練習をし、文章の要点を素早く掴む力を養うことが重要です。また、文章の構成や作者の意図を理解する読解力を高めるために、読解問題の復習も重要です。
理科 40分100点
図やグラフを用いた出題が多いのが特徴で、例えば実験結果のグラフや観察記録の図を読み解く問題がよく出ます。一見複雑に見える図やグラフも、問題文と照らし合わせながら見ると、実はそれほど難しくないことが多いです。過去問を解いて出題傾向を把握し、図やグラフの読み取り方に慣れておくことが重要です。理科の基本的な知識をしっかり理解し、応用力を身につけることも大切です。
社会 40分100点
地理、歴史、公民の全範囲からバランスよく出題される傾向があります。時事問題も頻出しますが、時事問題から派生した問題もよく出ますので、日常的にニュースや新聞をチェックし、時事問題に関心を持つことが重要です。また、時事問題に関連する背景知識を広げておくことで、応用問題にも対応できる力を養うことができます。