2026年1月25日実施 四谷大塚 小4 第9回組分けテスト 国語 徹底解説

2026年1月25日に実施された四谷大塚 小学4年生 第9回組分けテストの国語を徹底解説します。今回のテストでは、説明文と物語文の2つの読解問題が出題されました。それぞれのポイントをしっかり押さえていきましょう。


大問1:漢字の書き取り(各1点/計10点)

まずは漢字問題から確認しましょう。4年生で押さえておきたい基本的な漢字が出題されています。

解答一覧

  • 1「シャザイ」→ 謝罪
  • 2「シジ」→ 指示
  • 3「シキベツ」→ 識別
  • 4「ジュショウ」→ 受賞
  • 5「ジュンジョ」→ 順序
  • 6「セイジョウ」→ 正常
  • 7「マネク」→ 招く
  • 8「ノウコウ」→ 農耕
  • 9「チョウサ」→ 調査
  • 10「セイケツ」→ 清潔

ワンポイントアドバイス

「識別」「順序」「農耕」あたりは書き間違いやすい漢字です。特に「識」は画数が多いので、部首「言」と「音」「戈」の組み合わせを意識して練習しましょう。


大問2:言語知識問題(各2〜3点)

ことわざ、外来語、接続語、文法の知識を問う問題です。

問一:反対の意味のことわざ

1「渡る世間に鬼はない」の反対エ「人を見たら泥棒と思え」

「渡る世間に鬼はない」は「世の中には優しい人がいる」という意味。反対は「人を疑え」という「人を見たら泥棒と思え」です。

2「急がば回れ」の反対ア「先んずれば人を制す」

「急がば回れ」は「急ぐときほど安全な道を選べ」という意味。反対は「早く行動した方が有利」という「先んずれば人を制す」です。

問二:外来語の意味

  • 1「需要」→ オ ニーズ
  • 2「差」→ カ ギャップ
  • 3「経歴」→ イ キャリア
  • 4「損害」→ ア ダメージ

問三:接続語

  • 1「タイ【 】ミャンマー」→ カ および(並列)
  • 2「発明家、【 】エジソン」→ オ たとえば(例示)
  • 3「何でもおいしくて、【 】安い」→ ウ しかも(添加)
  • 4「行くべきか、【 】引き返すべきか」→ イ それとも(選択)

問四:逆接の「が」

答え:イ・ウ(順不同)

  • ア「歌もうまいが、ギターにも光るものがある」→ 並列
  • イ「習ったはずだが、思い出せない」→ 逆接
  • ウ「算数は失敗したが、国語で挽回した」→ 逆接
  • エ「冬休みの宿題のことだが、進んでいるか?」→ 前置き

逆接の「が」は「〜けれども」と言い換えられるものを選びましょう。


大問3:説明文「読書をする子は○○がすごい」榎本博明

文章の概要

題名:読書をする子は○○がすごい
筆者:榎本博明(心理学者)
出典:日本経済新聞出版

筆者の主張

この文章で筆者が伝えたいことは大きく2つあります。

1. 思考を深めるには「言語化」が大切

自分の内面にあるモヤモヤした感情を言葉にすることで、経験が整理され、自分を客観的に見ることができるようになります。そのためには「語彙力」が必要です。

2. 読書には3つの効用がある

  • 語彙が豊かになる
  • 自分自身を見つめ直すきっかけになる
  • 異質なものの見方・考え方に触れられる

段落構成

この文章は大きく「前半」と「後半」に分けられます。

  • 前半(1〜55行目):思考を深めるための経験の言語化について
  • 後半(56行目〜):思考を深めるための読書の効用について

問九の答えは ウ(56行目) です。直前に「つまり、思考が深まらない」とまとめがあり、56行目から「本を読まない者が増えている」という読書の話題に移行しています。

問一:空欄補充

  • 1( )→ ウ だが
  • 2( )→ ア つまり
  • 3( )→ イ また

空欄の前後の文脈を確認しましょう。

1は「自分の記憶を検索している面があるのは否定できない。(1)、読書も含めて〜」と逆接になっています。

2は「語彙が乏しいと〜頭の中が整理できない。(2)、思考が深まらない」と言い換えになっています。

3は「興味のある見出ししかクリックしない」「自分の考えに対する反証になるような情報には目を向けようとしない」という並列の関係です。

問二:具体例の説明(50字以内)

模範解答:学生たちのレポートに、ネット上で検索して出てきたものを切り貼りしたものが目立つようになってきたこと。

「自分の頭でじっくり考えることを省略する風潮」の例として、学生のレポートの話(15・16行目)を探しましょう。

問三:ネット検索と考えることの違い

答え:イ

イ「ネットで調べることは、自分の経験から考えることとは違い、ネット上の情報をただ引き出すだけだ」

8〜12行目の内容に合致しています。

問四:指示語の内容

答え:言葉にならない

「それを言葉ですくいとらなければならない」の「それ」は、直前の「モヤモヤした心の内」を指しています。20字で探すと「言葉にならない衝動的なもの、感情的なもの」(44行目)となり、はじめの5字は「言葉にならない」です。

問五:理由説明

答え:エ

「自分の内面に渦巻くモヤモヤした感情を整理し、自分を客観的に見ることができるようになるから」

49〜54行目の内容と合致します。

問六:抜き出し

  • 1(3字)→ 言語化
  • 2(6字)→ 思考を深める

56〜61行目に「内面のモヤモヤを言語化して思考を深めるには、語彙の豊かさが求められる」とあります。

問七:本を読むことの意味

答え:ウ

「文章を読むことで、自分の記憶の中に眠っているものが活性化され、普段は忘れてしまっていることがらがよみがえり、それをきっかけにいろいろな自分が思い出されるということ」

70〜77行目の内容をまとめた選択肢です。

問八:2問構成

1 不適切なもの → ア

「ネット上の情報はすべて正しいとは限らず、どれが正しいか判断できないから」は本文に書かれていません。

2 対処法 → イ

「読書によって異質な知識やものの見方に出会うことで、心の世界を広げ、さまざまな視点から自分の頭でじっくりと考えるべきだ」

101〜106行目の内容と合致します。


大問4:物語文「ペンタとニック」風野潮

作品情報

題名:ペンタとニック
作者:風野潮
出典:文研出版

あらすじ

小学5年生の「ぼく」(山中健太、ニックネームは「ペンタ」)は、5年間飼っていた猫の「ニック」が行方不明になり、必死で探していました。ある日、隣町の小川さんからメールが届き、ニックが交通事故で亡くなっていたことを知ります。小川さんの家を訪ねたぼくは、ニックの写真に手を合わせ、涙を流します。そして、ニックとそっくりな子猫を引き取ることになりました。

登場人物

  • ぼく(ペンタ/山中健太):小学5年生の主人公。ニックを5年間大切に飼っていた
  • ニック:ぼくの家で飼われていた猫。小川さんの家では「トラ」と呼ばれていた
  • パパ:ぼくの父親。優しくぼくを見守っている
  • 小川さん:隣町に住むおばあさん。ユキちゃんとニックの子どもたちを飼っている
  • ユキちゃん:小川さんの家の白猫。ニックの「奥さん」

場面の変化

この物語は以下のように場面が展開します。

  1. メールで悲しい知らせを受ける場面(〜36行目)
  2. 小川さんの家を訪ねる場面(37行目〜)
  3. 仏壇の前で涙を流す場面(69行目〜)
  4. 事故の真相を聞く場面(83行目〜)
  5. 子猫を引き取る場面(100行目〜)

心情表現の分析

この物語では、「ぼく」の心情が様々な形で表現されています。

悲しみの表現

  • 「泣きそうになってきた」(74行目)
  • 「涙が止められなくなってしまった」(89行目)
  • 「涙が(かれる)まで、ぼくは泣き続けた」(95行目)

心情の変化

最初は「ニックが亡くなった」という悲しみでいっぱいだったぼくが、最後には「ニックの子どもを引き取る」ことで、悲しみの中にも温かさを感じるようになっています。

設問解説

問一:「悲しい知らせ」の内容(10字)

答え:もうこの世にはいない

31行目に「ニックが、もうこの世にはいないということだった」とあります。

問二:小川さんのメールからわかったこと

答え:ウ

「ニックは小川さんの家では『トラ』と呼ばれ、白ネコのユキちゃんとの間に子どもが六匹いた」

22〜27行目の内容に合致します。

ア「帰ってこなくなった」は不正確(通っていた)。イ「二日後」は不正確(三日後)。エ「ご主人」はすでに亡くなっている。

問三:写真を見た時の気持ち

答え:エ

「本当にニックが死んでしまったのだと実感し、もう会えないと思うと悲しくてたまらない」

仏壇に飾られた写真を見て、ニックの死を実感し、悲しみがこみ上げてきた場面です。

問四:「泣いてもええんやで」と聞こえた時の気持ち

答え:ア

「ニックがそばにいて自分をなぐさめてくれているようで、心が支えられたように感じている」

ニックの声が聞こえたように感じ、慰められている場面です。

問五:涙が止められなくなった理由

  • 1(4字)→ ひき逃げ
  • 2(7字)→ 逃げのびている
  • 3 → ウ 悔しさと悲しさ

85行目に「ひき逃げされた」、87〜88行目に「犯人がのうのうと逃げのびている」とあります。

問六:パパの様子

答え:イ

「大すきなニックを失った『ぼく』の悲しみの大きさを理解し、気のすむまで泣かせてあげたいと思っている」

パパは「泣くな」とは言わず、背中をなでて見守っています。これは「気持ちに寄り添う」優しさの表現です。

問七:空欄補充

答え:イ かれる

「涙がかれるまで、ぼくは泣き続けた」

「涙がかれる」は「涙が出なくなるまで泣く」という慣用的な表現です。「涙があふれる」「涙がこぼれる」は泣き始めの表現なので不適切。

問八:子猫がまとわりついてきた時の気持ち(45字以内)

模範解答:やんちゃそうな瞳の輝きがニックとそっくりだったので、うちに連れて帰りたくなっている。

106〜107行目「そのやんちゃそうな瞳の輝きは、ニックとそっくりだった」と、110〜112行目でパパが「うちに連れて帰らせていただけないでしょうか」と言った内容を合わせます。

問九:子猫を抱いている時の気持ち

答え:ウ

「ニックの子どもを引き取ることで、ニックとのつながりが続くように感じてあたたかい気持ちになっている」

悲しみが「解消」されたわけではなく(ア不適切)、ニックとのつながりを感じている場面です。


まとめ

今回の組分けテストのポイントをまとめます。

説明文のポイント

  • 接続語に注目して段落のつながりを把握する
  • 「対比」を見つけて筆者の主張を理解する
  • 指示語は直前の内容をしっかり確認する

物語文のポイント

  • 登場人物の行動・会話・心情表現に注目する
  • 場面の変化を意識して読み進める
  • 心情の「変化」を追いかける

どちらの文章も「表面」と「本質」の違いを読み取ることが大切です。説明文では「ネット検索」と「自分で考えること」の違い、物語文では「悲しみ」から「温かさ」への心情の変化がポイントでした。

次回のテストに向けて、日頃から文章を丁寧に読む練習を続けていきましょう!

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