世田谷学園の軌跡
世田谷学園は、1592年に江戸神田台に創設された曹洞宗の学寮を起源とし、1902年に私立学校令に準拠した「曹洞宗第一中学林」として正式に設立された、430年以上の歴史を持つ男子中高一貫校です。「Think & Share」の教育理念のもと、仏教・禅の精神を基盤に「智慧の人」「慈悲の人」「勇気の人」というグローバルリーダーの育成を目指しています。2025年度の大学合格実績では、卒業生198名から国公立大学62名(現役46名)、早慶上理170名(現役142名)と高い現役合格率を誇っています。
学園の発展過程
世田谷学園の沿革は、1913年の現在地への移転から始まり、1924年に「世田谷中学」と改称されました。1948年には新制高等学校が開設され、1951年に学校法人世田谷学園となりました。1983年には現在の校名「世田谷学園中学校・世田谷学園高等学校」に改称され、カナダとの国際交流も開始されました。2001年には創立100周年を迎え、新校舎が竣工しました。2021年には本科コースと理数コースが開始され、2019年にはマスコットキャラクター「ざふまる」が発表されるなど、伝統を守りつつ時代に合わせた教育改革を続けています。また、現在は新校舎「白雲館」の建設が進められており、学習環境のさらなる充実が図られています。
2025年度 進学実績概要
世田谷学園の2025年度大学合格実績は、卒業生198名に対して総合計881名(現役706名)の合格を出しており、難関大学への高い現役合格率が際立っています。国立大学では、東京大学2名(現役2名)、京都大学3名(現役1名)、一橋大学1名(現役1名)、東京科学大学(旧・東京工業大学)4名(現役3名)をはじめ、北海道大学5名、東北大学2名、千葉大学5名、電気通信大学7名など、国立大学合計58名(現役43名)が合格しました。私立大学では、早稲田大学36名(現役30名)、慶應義塾大学35名(現役29名)、上智大学23名(現役23名)、東京理科大学76名(現役60名)と早慶上理の合計で170名(現役142名)が合格しています。GMARCH合計では259名(現役221名)にのぼります。さらに、医学部医学科にも国公立・文科省所管外で5名、私立35名の計40名が合格しており、医系への強さも示しています。
人間力育成の教育
世田谷学園の教育方針は、「Think & Share」という教育理念を基盤に、グローバルリーダーの育成を目指しています。モットーは「明日をみつめて、今をひたすらに(from Vision to Reality)」と「違いを認め合って、思いやりの心を(from Respect for Each to Respect for All)」の二つです。仏教・禅の理念を基に、バランスの取れた人間力と学力の向上を重視し、「智慧の人」「慈悲の人」「勇気の人」という三つの人間像を目標としています。中高6年間を前期(中1・中2)・中期(中3・高1)・後期(高2・高3)の3つの時期に分け、段階的な成長を促すカリキュラムを編成しています。国際交流にも力を入れ、海外研修やグローバル教育系プログラムを通じて異文化理解とコミュニケーション能力の向上を図っています。また、「SETA学会」では生徒が探究的な学びの成果を発表する機会が設けられ、主体的な学習姿勢の育成にも取り組んでいます。
充実した学習施設
世田谷学園は、東京都世田谷区三宿に位置し、閑静な環境で教育活動を展開しています。キャンパスには、2001年に竣工した校舎や1981年に建設された総合体育館「修道館」があり、充実した施設を備えています。現在は新校舎「白雲館」の建設が進行中で、学習環境のさらなる進化が期待されています。学園は3学期制を採用し、授業外にも各種講習が充実しています。ICT教育にも力を入れており、iPadを活用したアクティブラーニングを推進しています。カウンセリングルームを設置して生徒の心身の健康にも配慮するとともに、長野県蓼科山白樺高原の学校寮「蓼科寮」では自然の中での体験学習も行われています。施設は360°VIEWで閲覧可能で、受験生が校内の雰囲気を事前に体感できるよう工夫されています。
多彩なクラブ活動
世田谷学園では、スポーツと文化の両面で活発なクラブ活動が行われています。運動部では、野球部、サッカー部、体操部、バレーボール部、バスケットボール部など多くの部が活躍しています。文化部では音楽部やパソコン部、歴史部などが充実しているほか、鉄道研究会やドローン同好会などユニークな活動も展開されています。最大の学校行事である獅子児祭(文化祭)や体育祭では、生徒たちが主体的に企画・運営に携わり、仲間との達成感や成功体験を積み重ねています。これらの活動を通じて、生徒たちは学業だけでなく幅広い経験を積み、グローバルリーダーとして社会で活躍するための心の素地をつくっています。
充実した年間行事
世田谷学園では、生徒の主体性や協調性を育むため、年間を通して様々な行事が行われています。4月の入学式に始まり、5月の遠足、6月の芸術鑑賞教室、9月の獅子児祭(文化祭)、10月の体育祭、2月のスキー教室など、学校生活に彩りを添えるイベントが充実しています。また、曹洞宗の学校ならではの宗教行事として、花まつりや成道会、報恩講などがあり、禅の精神に触れる機会となっています。「SETA学会」では生徒たちが日頃の探究学習の成果を発表し、知的好奇心を深める場が設けられています。これらの行事への積極的な参加は、生徒たちの人間的な成長に大きく寄与しています。
入試問題の傾向
算数
試験時間は50分で、100点満点です。大問6題で構成されており、大問5・6では記述問題が出題されます。立体図形、規則性、速さと比といった単元が頻出です。大問4までは解答のみを書く形式なので、ケアレスミスをなくすように普段から注意深く練習することが大切です。
国語
試験時間は50分で、100点満点です。大問3題で構成されており、例年試験形式に大きな変化がないことが特徴です。そのため、過去問を解き形式に慣れることが対策の鍵となります。読解力と表現力をバランスよく鍛えることが求められます。
理科
試験時間は30分で、50点満点です。大問4題で構成され、実験や観察を基にした問題が多く出題されます。選択問題だけでなく記述問題としても出題されるため、実験の方法や結果、考察を深く理解し説明できるようにしておくことが重要です。
社会
試験時間は30分で、50点満点です。大問3題で構成され、歴史、地理、公民を跨ぐ問題が特徴です。特に歴史分野では外交史が頻出であるため、関連づけて覚えることが対策につながります。また、時事問題にも関心を持ち、日常的にニュースをチェックすることが有効です。








