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6月 6, 2024  · 学校紹介

武蔵中の教育目標とは

東京都練馬区豊玉上にある武蔵高等学校中学校は、1922年に開校した旧制七年制武蔵高等学校を源流とする私立男子校です。高校からの募集を行わない完全中高一貫校で、「自ら調べ自ら考える」学びを教育の中心に据えています。学校が公表した2026年春の進学状況では、東京大学へ26名、うち現役21名が進学しました。この記事では、2026年度入試の結果、2027年入試用の偏差値、2026年春の大学進学状況、科目別の傾向と対策を、公表資料にもとづいてまとめて解説します。

(2026年8月更新/出典は武蔵高等学校中学校の公式発表資料および四谷大塚などの公表データ)

武蔵中学校の2026年度入試結果データ

武蔵中学校の2026年度入試は2026年2月1日に実施されました。募集人員は男子160名で、学校が公表した結果は次のとおりです。

募集人員 男子160名
出願者数 539名
受験者数 521名
合格者数 184名
実質倍率 2.8倍
合格最低点 173点(320点満点)
合格最高点 公表資料で確認できず
合格者平均点 191.2点

合格最低点173点は320点満点の約54パーセントです。実質倍率は受験者521名を合格者184名で割ると約2.83倍になりますが、この記事では学校の公式表記である2.8倍を用います。

武蔵中学校の試験科目と配点

入試は国語・算数・社会・理科の4科目で、合計320点満点です。2026年度の試験時間と配点は次のとおりでした。

国語 50分・100点
算数 50分・100点
社会 40分・60点
理科 40分・60点
合計 180分・320点

国語と算数が各100点です。一方、理科と社会でも、資料や観察結果をもとに理由を説明させる問題が出るため、暗記だけでは対応できません。面接はありません。

2027年度入試の募集要項と正式日程は、2026年8月20日時点でまだ公表されていません。過年度と同じ日程になると推測せず、発表後に学校公式サイトで確認してください。

武蔵中学校の偏差値(2027年入試用)

2027年入試に向けて公表されている主要模試の合格可能性80パーセントの目安は次のとおりです。

四谷大塚 Aライン80偏差値 66
日能研 予想R4 67
SAPIX 80偏差値 57

模試ごとに受験者層と偏差値の算出方法が異なるため、数値を横並びにして学校の難易度が変わったと判断することはできません。同じ模試で推移を見てください。SAPIXの数値は、リセマムに掲載されたSAPIX提供データを参照しています。

武蔵高校の大学進学状況【2026年春・最新】

武蔵は大学の合格者数を公表しておらず、公式資料で確認できるのは実際の進学者数です。2025年度の卒業生は171名で、2026年4月26日現在の主な進学状況は次のとおりです。

東京大学 26名(現役21名・既卒5名)
京都大学 17名(現役10名・既卒7名)
一橋大学 9名(現役4名・既卒5名)
東京科学大学 13名(現役9名・既卒4名)
国公立大学医学部医学科 9名(現役5名・既卒4名)
早稲田大学 24名(現役17名・既卒7名)
慶應義塾大学 11名(現役10名・既卒1名)
上智大学 5名(現役1名・既卒4名)
東京理科大学 9名(現役3名・既卒6名)

国公立大学への進学者は96名、私立大学への進学者は81名でした。全体の177名は現役103名と既卒74名を合わせた数字であり、卒業生171名だけを母数にした数値ではありません。

国公立大学医学部医学科9名と私立大学医学部医学科6名を合わせると、医学部医学科への進学者は15名です。ただし、医学部の数値は国公立大学96名と私立大学81名の内数なので、合計に重ねて加えることはできません。

武蔵中の歴史と沿革

1921年に根津嘉一郎が財団法人根津育英会を設立し、翌1922年に日本で最初の私立旧制七年制高等学校である武蔵高等学校が開校しました。

戦後の学制改革を経て、1949年に新制の武蔵中学校が設置されました。2000年には高校からの募集を停止し、現在は中学入学から6年間を通して学ぶ完全中高一貫校となっています。

武蔵中の教育方針と校風

武蔵の教育を支えるのが、建学以来受け継がれてきた「三理想」です。

  • 東西文化融合のわが民族理想を遂行し得べき人物
  • 世界に雄飛するにたえる人物
  • 自ら調べ自ら考える力ある人物

なかでも「自ら調べ自ら考える」は、武蔵の授業と学校生活を理解する中心的な言葉です。教師から正解を受け取るだけではなく、自分で問いを立て、資料を調べ、考えを他者へ説明する過程が重視されています。

外国語教育にも独自性があります。中学3年ではドイツ語、フランス語、中国語、韓国語の中から一つを選んで初級課程を学びます。高校では希望者が中級・上級の学習を続けることができます。

武蔵中の施設・学習環境

江古田駅に近いキャンパスには、濯川と呼ばれる小川が流れ、都内の学校としては緑の多い環境が保たれています。自然環境そのものが観察や探究の対象になる点も、武蔵らしい学習環境です。

校内には図書館、理科・特別教室棟、講堂、体育館、グラウンドなどがあります。2017年に完成した理科・特別教室棟には、実験や観察に取り組むための設備が整えられています。

武蔵中の部活動・課外活動

部活動への参加は任意ですが、多くの生徒が運動部や文化部に所属しています。競技の成績だけを目的にせず、上級生と下級生が協力しながら自分たちで活動を運営することが重視されています。

高校2年後半から高校3年前半には、希望者を対象とする5週間から8週間程度の交換留学があります。提携先は変わることがあるため、最新情報は学校公式サイトで確認してください。

国内では、地域交流、ボランティア、調査活動などに挑戦する生徒を支援する「国内活動チャレンジ奨励」が設けられています。用意された研修に参加するだけでなく、生徒自身が活動を組み立てる考え方が貫かれています。

武蔵中の年間行事・学校生活

武蔵を代表する行事は、春の記念祭、秋の体育祭、冬の強歩大会です。いずれも生徒が中心となって準備と運営を進めます。記念祭では展示や研究発表、文化部の活動発表などが行われ、日頃の探究を外部へ伝える機会にもなっています。

中学1年では、赤城青山寮を拠点に3泊4日の山上学校を行います。班ごとに登山ルートなどを計画し、共同生活を通して判断力と協働する力を身につけます。

武蔵中学校の入試問題の傾向と対策

国語の入試傾向と対策

国語は50分・100点です。2026年度は朝比奈秋『植物少女』から長文1題が出題され、読解問題は問1から問7まででした。問2が2小問に分かれるため解答欄は8つあり、これとは別に漢字8問が出されています。

読解の解答欄8つのうち、選択式は1つだけで、残りは記述式です。記述には明示的な字数指定がなく、解答欄の大きさから必要な分量を判断しなければなりません。2026年度は物語文ですが、過年度には論説文や随筆も扱われているため、文章ジャンルを一つに絞った準備は避けてください。

対策では、まず設問が求める説明の中心を短い言葉で定めます。次に、本文から根拠となる行動、会話、情景、対比を選び、両者を因果関係が伝わる一文にまとめます。本文の表現を並べるだけではなく、「誰が」「何をきっかけに」「どう変化したか」を補うことが必要です。

書いた後の推敲も得点を左右します。主語が抜けていないか、指示語だけで意味が通じにくくなっていないか、同じ内容を重ねていないかを確認してください。過去問演習では、解答の正誤だけでなく、根拠と説明が対応しているかを第三者に点検してもらうと効果的です。

算数の入試傾向と対策

算数は50分・100点で、2026年度は大問4題でした。小問集合、速さ、和と差、図形の移動などが扱われています。問題文の条件を図や表に整理し、途中の考え方を残しながら解く力が必要です。

理科の入試傾向と対策

理科は40分・60点です。2026年度はアルコールと食用油、気象レーダー、キッチンペーパーの観察など、身近な素材や現象を題材にした大問3題が出されました。

知識の再生だけでなく、観察結果から違いを見つけ、なぜそうなるのかを文章で説明する力が問われます。日常の現象に対して予想、観察、結果、理由の順で記録する学習が有効です。

社会の入試傾向と対策

社会は40分・60点です。2026年度は歌舞伎などの伝統芸能を題材に、一つのテーマを歴史や社会の変化と結びつけて考える問題が出されました。資料を読み、知識を使って説明する記述問題が中心です。

用語を覚えるときは、原因と結果、時代背景、現代とのつながりまで説明できるようにしてください。字数指定がなくても、結論と根拠を分けて書く練習が必要です。

まとめ 次年度入試に向けて

武蔵中学校は、「自ら調べ自ら考える」という教育方針が、授業、学校行事、入試問題まで一貫している学校です。受験生と保護者の方が押さえておきたい要点は次の3点です。

  • 2026年度入試は受験者521名、合格者184名、実質倍率2.8倍で、合格最低点は320点満点中173点だったこと
  • 国語と算数が合計200点を占める一方、理科と社会でも観察・資料をもとに説明する力が必要であること
  • 2027年度の正式日程は未公表で、偏差値は模試ごとの基準の違いを踏まえて見る必要があること

国語では、本文の根拠を選び、設問に必要な関係を自分の言葉で組み立てる力が合否を左右します。解答を書いた量ではなく、根拠と説明が正確に対応しているかを基準に学習を進めてください。

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