東京都世田谷区池尻にある駒場東邦中学校・高等学校は、1957年に東邦大学を設置する学校法人が開校した私立男子校です。高校からの募集を行わない完全中高一貫校で、生徒・保護者・教職員の三者が協力する教育を重視しています。2026年春の大学合格実績では、東京大学に39名、うち現役27名が合格しました。この記事では、2026年度入試の結果、2027年入試用の偏差値、2026年春の大学合格実績、科目別の傾向と対策を、公表資料にもとづいてまとめて解説します。
(2026年8月更新/出典は駒場東邦中学校・高等学校の公式発表資料および四谷大塚などの公表データ)
駒場東邦中学校の2026年度入試結果データ
2026年度入試は2月1日に行われました。募集人員は男子240名で、学校が公表した結果は次のとおりです。
| 募集人員 | 男子240名 |
| 志願者数 | 615名 |
| 受験者数 | 600名 |
| 合格者数 | 295名 |
| 実質倍率 | 2.03倍 |
| 合格最低点 | 250点(400点満点) |
| 合格最高点 | 公表資料で確認できず |
| 合格者平均点 | 270.1点 |
合格最低点250点は400点満点の62.5パーセントです。受験者600名を合格者295名で割った実質倍率は約2.03倍でした。最高点は公式の入試統計に掲載されていないため、推定値は記載しません。
駒場東邦中学校の試験科目と配点
国語、算数、社会、理科の4科目で、合計400点満点です。国語と算数が各120点を占めます。
| 国語 | 50分・120点 |
| 算数 | 60分・120点 |
| 社会 | 40分・80点 |
| 理科 | 40分・80点 |
| 合計 | 190分・400点 |
2026年度の合格者平均は、国語83.3点、算数91.7点、社会47.8点、理科47.4点でした。算数は合否の差が表れた科目の一つです。科目別平均は四捨五入されているため、合計と0.1点ずれる場合があります。
2027年度の正式な募集要項と入試日程は、2026年8月20日時点で学校公式サイトに公表されていません。2月1日実施と推測して出願計画を確定せず、公式発表後に確認してください。
駒場東邦中学校の偏差値(2027年入試用)
主要模試が公表した合格可能性80パーセントの目安は次のとおりです。
| 四谷大塚 Aライン80偏差値 | 66 |
| 日能研 予想R4 | 66 |
| SAPIX 80偏差値 | 59 |
模試ごとに受験者層と算出方法が異なるため、数値を直接比較して難易度の差と考えることはできません。同じ模試で成績の推移と志望者内順位を確認してください。
駒場東邦高校の大学合格実績【2026年春・最新】
2026年春の卒業生は、日能研の学校情報では228名です。学校公式サイトが公表した主な合格者数は次のとおりで、現役と既卒の内訳も併記します。
| 東京大学 | 39名(現役27名・既卒12名) |
| 京都大学 | 12名(現役4名・既卒8名) |
| 一橋大学 | 11名(現役8名・既卒3名) |
| 東京科学大学 | 13名(現役7名・既卒6名) |
| 国公立大学医学部医学科 | 公式資料に合計値の記載なし |
| 早稲田大学 | 108名(現役63名・既卒45名) |
| 慶應義塾大学 | 121名(現役63名・既卒58名) |
| 上智大学 | 25名(現役7名・既卒18名) |
| 東京理科大学 | 98名(現役42名・既卒56名) |
学校は大学ごとの合格者数と、医学部医学科に該当する大学の人数を公表していますが、国公立医学部だけの合計は示していません。この記事では各大学の数を独自に足し直した推計値を置かず、「確認できず」としました。
卒業生数228名は学校公式資料で確認できなかったため、日能研の公表値を参照しています。大学別の数字は学校公式発表を優先し、私立大学は重複合格を含む延べ人数です。
駒場東邦中の歴史と沿革
1957年、学校法人東邦大学の理事長だった額田豊が、都立日比谷高等学校長を務めた菊地龍道を招き、駒場東邦中学校・高等学校を開校しました。初代校長の菊地龍道は、科学的な精神と人間性をともに育てる教育を目指しました。
中学入学から6年間を通して学ぶ完全中高一貫校として、学年の発達に合わせた授業と学校行事を組み立てています。東邦大学の付属校ですが、内部進学を中心とせず、生徒は幅広い大学を目指します。
駒場東邦中の教育方針と校風
教育目標は、正しい判断力を持ち、責任ある行動をとれる人間を育てることです。生徒、保護者、教職員の三者が協力する「三位一体」の教育を掲げています。
授業では基礎を丁寧に積み上げた上で、観察、実験、考察、発表へ進みます。答えを速く出すことだけでなく、なぜそう考えたかを説明できることが重視されます。
中学と高校の教員が6年間の見通しを共有し、学年ごとの理解度に合わせて内容を深めます。定期試験の点だけで生徒を評価せず、授業での発言、提出物、実験や行事への取り組みも成長の材料になります。
生徒の自主性が尊重され、行事やクラブでは上級生から下級生へ運営の経験が受け継がれます。自由な活動を支えるため、自分の役割を果たす責任も求められます。
駒場東邦中の施設・学習環境
校地は世田谷区池尻にあり、京王井の頭線駒場東大前駅や東急田園都市線池尻大橋駅から通学できます。教室、図書館、理科実験室、講堂、体育館、グラウンドなどが整備されています。
理科教育では実験・観察を重ね、実際の現象から考える環境があります。図書館と情報設備は、教科の調査やレポート作成にも使われます。
駒場東邦中の部活動・課外活動
運動部と文化部の活動が盛んで、多くの生徒が参加します。練習や発表の計画を生徒が立て、上級生と下級生が協力して活動を続けています。
国際理解教育では、語学研修や交流行事などを通して、異なる文化や価値観を学ぶ機会があります。実施内容と対象学年は年度によって変わるため、最新の学校案内で確認してください。
駒場東邦中の年間行事・学校生活
代表的な行事は体育祭と文化祭です。とくに体育祭は、種目、応援、係活動を生徒が長期間かけて準備し、学年を越えた結びつきを作る行事として知られています。
文化祭では、クラスや文化部が展示、実演、研究発表を行います。行事の成果だけでなく、準備での試行錯誤や役割分担も教育の一部です。
駒場東邦中学校の入試問題の傾向と対策
国語の入試傾向と対策
国語は50分・120点です。文学的文章と説明的文章を読み、記述を中心に、選択、抜き出し、漢字・語句へ答えます。長い文章の細部と全体像を往復しながら読む力が必要です。
記述では、心情や筆者の考えを一語で答えるのではなく、その変化を生んだ出来事や対比まで説明します。傍線部の前後だけで判断せず、人物関係や文章全体の論理を確かめてください。
字数に合わせて書く前に、答えに必要な要素を箇条書きにします。原因、対象、変化、結論のうち設問が求めるものを選び、主語と述語が対応する一文へ整えます。
過去問では、得点だけでなく、読み取りと表現のどちらで失点したかを分けてください。本文の根拠へ戻れなかったのか、根拠は見つけたが関係を文章にできなかったのかで、次の練習は変わります。
初見の文章で安定して得点するには、読書量だけに頼らないことも大切です。接続語、指示語、反復される語に印をつけ、段落間のつながりを確認します。文学的文章では、会話だけでなく、動作、視線、情景の変化が心情を示す根拠になることを意識してください。
算数の入試傾向と対策
算数は60分・120点です。大問数は多すぎませんが、条件を組み合わせて考える問題が並びます。場合の数、速さ、数の性質、図形を中心に、図や式で過程を整理する練習が必要です。
理科の入試傾向と対策
理科は40分・80点です。実験・観察の文章とデータを読み、既習知識を使って結論を導きます。計算問題と説明問題の双方に備え、結果がそうなる理由を言葉にしてください。
社会の入試傾向と対策
社会は40分・80点です。地理、歴史、公民から幅広く出され、地図、統計、史料を使う問題があります。用語を単独で覚えず、年代、地域、制度の目的と結びつけて整理してください。
まとめ 次年度入試に向けて
駒場東邦中学校は、基礎を固めた上で深く考え、生徒が行事や活動を主体的に動かす学校です。受験生と保護者の方が押さえておきたい要点は次の3点です。
- 2026年度は受験者600名、合格者295名、実質倍率2.03倍で、合格最低点は400点満点中250点だったこと
- 国語と算数が各120点を占め、算数は合否の差が表れた科目の一つだったこと
- 2027年度の正式日程は未公表なので、過年度の日程を確定情報として扱わないこと
国語では、本文の細部を正確に押さえながら、出来事と心情、具体例と結論の関係を記述する力が必要です。誤答を読み取りと表現に分け、原因に合った復習を続けてください。

