東京都渋谷区渋谷にある渋谷教育学園渋谷中学高等学校は、1996年に開校した私立共学校です。高校からの募集を行わない完全中高一貫校で、都心のキャンパスを拠点に「自調自考」の教育を実践しています。2026年春の大学合格実績では、東京大学に36名、うち新卒34名が合格しました。この記事では、2026年度入試の結果、2027年入試用の偏差値、2026年春の大学合格実績、科目別の傾向と対策を、公表資料にもとづいてまとめて解説します。
(2026年8月更新/出典は渋谷教育学園渋谷中学高等学校の公式発表資料および四谷大塚などの公表データ)
渋谷教育学園渋谷中学校の2026年度入試結果データ
一般入試は2月1日、2日、5日の3回です。学校が公表した男女合計の結果と合格最低点は次のとおりです。男女別に最低点が異なるため、表にはそれぞれを示します。
| 第1回 | 出願403名・受験370名・合格115名・実質倍率3.22倍 |
| 第1回合格点 | 男子167点・女子182点(300点満点) |
| 第2回 | 出願727名・受験642名・合格225名・実質倍率2.85倍 |
| 第2回合格点 | 男子161点・女子169点(300点満点) |
| 第3回 | 出願704名・受験533名・合格79名・実質倍率6.75倍 |
| 第3回合格点 | 男子207点・女子217点(300点満点) |
第3回は募集人員が少なく、実質倍率が6.75倍まで上がりました。男女別の募集枠は公表されていませんが、合格最低点は男女別に設定されています。回次と性別の両方で合格ラインが変わるため、自分が受ける回の過去問で得点を管理してください。
渋谷教育学園渋谷中学校の試験科目と配点
一般入試は3回とも国語、算数、社会、理科の4科目で、合計300点満点です。2026年度の試験時間と配点は次のとおりでした。
| 国語 | 50分・100点 |
| 算数 | 50分・100点 |
| 社会 | 30分・50点 |
| 理科 | 30分・50点 |
| 合計 | 160分・300点 |
国語と算数で全体の3分の2を占めます。理科と社会は各30分と短いため、資料を読む速さと、解く問題を判断する力も必要です。一般入試に面接はありません。
2027年度は第1回が2月1日、第2回が2月2日、第3回が2月5日です。募集人員は順に70名、70名、23名で、4科の試験時間と配点は上表と同じです。
渋谷教育学園渋谷中学校の偏差値(2027年入試用)
主要模試が公表した合格可能性80パーセントの目安は次のとおりです。四谷大塚とSAPIXは男女で値が異なる回があるため、男女の順に記載します。
| 四谷大塚 Aライン80偏差値 | 第1回 男67・女69/第2回 男68・女70/第3回 男68・女70 |
| 日能研 予想R4 | 第1回69・第2回69・第3回70 |
| SAPIX 80偏差値 | 第1回 男62・女63/第2回 男女64/第3回 男女66 |
後半の回ほど募集人員が減り、偏差値も高くなる傾向があります。ただし、模試ごとに受験者層と算出方法が異なるため、別の模試の数字を直接比較しないでください。SAPIXの数値は、リセマムに掲載されたSAPIX提供データを参照しています。
渋谷教育学園渋谷高校の大学合格実績【2026年春・最新】
2026年春の卒業生数は、日能研の学校情報では201名です。学校公式サイトが公表した主な大学の合格者数は次のとおりで、括弧内は新卒生の内数です。
| 東京大学 | 36名(新卒34名) |
| 京都大学 | 8名(新卒3名) |
| 一橋大学 | 10名(新卒9名) |
| 東京科学大学 | 11名(新卒10名) |
| 国公立大学・大学校の医学部医学科 | 30名(新卒19名) |
| 早稲田大学 | 106名(新卒95名) |
| 慶應義塾大学 | 73名(新卒66名) |
| 上智大学 | 39名(新卒30名) |
| 東京理科大学 | 60名(新卒48名) |
国公立大学・大学校の合格者は延べ117名で、うち新卒94名でした。医学部医学科は国公立・大学校30名と私立74名を合わせて延べ104名です。私立大学を含む合格者数は、1人が複数の大学や学部に合格した場合に重複して数えられます。
卒業生数201名は学校公式資料で確認できなかったため、日能研の公表値を参照しています。大学別の合格者数は学校公式発表を優先しました。
渋谷教育学園渋谷中の歴史と沿革
渋谷教育学園渋谷中学高等学校は、渋谷女子高等学校を前身として、1996年に共学の中高一貫校として開校しました。渋谷教育学園幕張で培われた「自調自考」の教育を都心で展開し、海外大学を含む多様な進路を支える学校へ発展しています。
学校名の略称として「渋渋」が広く使われています。卒業生の同窓会組織であるアトラス同窓会は、行事、広報、部活動の指導、自調自考論文の支援などを通じて在校生とつながっています。
渋谷教育学園渋谷中の教育方針と校風
教育の中心にあるのが自調自考です。自分で課題を見つけ、調べ、考え、他者へ伝える力を、授業と学校生活の両方で育てます。
高校では、一人ひとりがテーマを決めて研究する自調自考論文に取り組みます。卒業生から助言を受けられるライティングセンターもあり、資料の集め方、論点の絞り方、文章の組み立て方を学べます。
校則で細かく行動を縛るより、自分で判断する自由と責任を重視する校風です。学年が上がるにつれて、生徒が行事や日常生活を主体的に動かす場面が増えていきます。
渋谷教育学園渋谷中の施設・学習環境
校舎は渋谷駅と明治神宮前駅の双方から通いやすい都心にあります。広い郊外型キャンパスではありませんが、普通教室、理科室、図書館、講堂、体育施設などを立体的な校舎内に配置しています。
都心という立地は、大学、企業、文化施設へ出かける校外研修にも生かされています。中学3年の校外研修では、卒業生が所属する企業や大学研究室などを訪れ、仕事や研究について聞く機会があります。
渋谷教育学園渋谷中の部活動・課外活動
運動部と文化部があり、限られた校地を外部施設も活用しながら活動しています。部活動では学年を越えて協力し、生徒自身が練習や発表の進め方を考えることが求められます。
国際教育では、英語学習に加えて、海外研修、留学、海外大学進学相談などが用意されています。帰国生と一般生が同じ学校生活を送ることも、多様な文化や考え方に触れる環境につながっています。
渋谷教育学園渋谷中の年間行事・学校生活
文化祭の飛龍祭、スポーツフェスティバル、宿泊行事、校外研修などがあります。行事は生徒が企画と運営に関わり、自分の役割を考えて周囲と調整する機会になっています。
中学段階では学年ごとの宿泊行事を通して、集団生活と地域・自然への理解を深めます。学校行事の日程や実施内容は年度によって変わるため、受験年度の学校案内と公式サイトで確認してください。
渋谷教育学園渋谷中学校の入試問題の傾向と対策
国語の入試傾向と対策
国語は50分・100点です。文学的文章と説明的文章を軸に、漢字や語句を含む総合的な読解力が問われます。文章量と設問数に対して時間が限られるため、本文のどこに根拠があるかを素早く探す力が必要です。
記述問題では、登場人物の心情や筆者の考えを、本文の具体的な表現に結びつけて説明します。「悲しかったから」のような抽象的な言い換えで終わらせず、何を見たり知ったりして、どの認識がどう変わったのかまで示してください。
説明的文章では、対比される考え、具体例が示す内容、筆者の結論を区別します。段落の横に短い要点を書き、設問が文章全体と一部分のどちらを尋ねているかを確認すると、根拠の範囲を誤りにくくなります。
3回分の過去問を使える点も生かしてください。回による難度差だけを見るのではなく、選択肢を誤った理由、記述で落とした要素、時間不足になった箇所を分類します。答案を直すときは、正解例を写す前に、本文の根拠へ線を引き、自分の答案に足りなかった関係を言葉で説明してください。
算数の入試傾向と対策
算数は50分・100点です。数の性質、速さ、場合の数、平面・立体図形などから、条件を整理して試行する問題が出されます。途中式や図を残し、難問に固執せず、取るべき問題を確実に得点する判断が重要です。
理科の入試傾向と対策
理科は30分・50点です。実験結果やグラフを読み、その場で与えられた条件から考える問題が中心です。短時間で処理するため、単位、比較する量、変化の向きを先に確認してください。
社会の入試傾向と対策
社会は30分・50点です。地図、統計、史料、時事的な資料を用い、地理・歴史・公民の知識を組み合わせて答えます。資料の表題、年、単位を確認してから選択肢を検討する習慣をつけてください。
まとめ 次年度入試に向けて
渋谷教育学園渋谷は、自調自考を軸に、都心の環境と国際的な学びを組み合わせる学校です。受験生と保護者の方が押さえておきたい要点は次の3点です。
- 2026年度は第1回3.22倍、第2回2.85倍、第3回6.75倍で、回次と性別によって合格最低点が異なったこと
- 2027年度は2月1日、2日、5日の3回で、国語と算数が各100点、理科と社会が各50点であること
- 後半の回ほど募集人員が少ないため、第1回から合格圏へ入る得点計画を立てる必要があること
国語では、文章量に押されず、設問が求める関係を本文の根拠から組み立てる力が必要です。3回分の過去問を、点数だけでなく誤答原因まで記録し、記述答案の精度を上げてください。

