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フェリス女学院の歴史

フェリス女学院は、1870年にアメリカ人女性宣教師メアリー・E・キダーによって創立された、日本の女子教育の先駆けとなる学校です。キリスト教信仰を基盤とし、「For Others」の精神を掲げ、豊かな知性と教養を備えた自立した女性の育成を目指しています。

フェリス女学院の創設と初期の歴史

ferris.jp

フェリス女学院は、1870年にアメリカ改革派教会から派遣されたメアリー・E・キダーによって創設されました。キダーは横浜で女子教育を開始し、1875年に「フェリス・セミナリー」と命名されました。校名は、アメリカ改革派教会のフェリス父子に敬意を表して名付けられました。関東大震災や戦争の影響を受けながらも、フェリス女学院は女子教育の先駆者としての役割を果たし続けました

2024年度大学進学実績

フェリス女学院の2024年度の進学実績は、国内外の多くの大学に合格者を輩出しています。特に、東京大学や京都大学などの難関国公立大学への進学者が目立ちます。具体的には、東京大学に8名、京都大学に3名の合格者が出ています。また、私立大学では、慶應義塾大学や早稲田大学などの有名大学への進学者も多く、慶應義塾大学には4名、早稲田大学には5名の合格者がいます。フェリス女学院の進路指導は、「For Others」の精神に基づき、生徒が主体的に自分の進路を選び取ることを重視しています。中学高校の6年間を通じて、キリスト教の教えや多様な学びを通じて、生徒たちが自分らしい進路を見出し実現することをサポートしています。このような教育方針が、毎年多くの生徒が難関大学に合格する結果に繋がっています。

教育方針と目標

フェリス女学院の教育方針は、キリスト教の信仰に基づく女子教育を中心に据えています。創設者メアリー・E・キダーの理念を受け継ぎ、「For Others」の精神を掲げ、生徒たちが他者への奉仕と共生の価値を学ぶことを重視しています。授業は英語で行われ、礼拝や聖書の学びが日々のカリキュラムに組み込まれています。これにより、生徒たちは知性と教養を備えた自立した女性として成長し、社会に貢献する意識を育むことが奨励されています

部活動と課外活動

フェリス女学院では、部活動や課外活動が盛んに行われており、生徒たちの多様な興味や才能を伸ばす機会が提供されています。部活動には、運動部、文化部、芸術部などがあり、バスケットボール部や吹奏楽部などが特に人気です。これらの活動を通じて、生徒たちは協力やリーダーシップを学び、仲間との絆を深めています。また、課外活動としては、ボランティア活動や地域社会との交流イベントが定期的に開催されており、「For Others」の精神を実践する場となっています。これにより、生徒たちは学業だけでなく、社会的な責任感や他者への思いやりを育むことが奨励されています

学校行事

フェリス女学院では、年間を通じて多彩な学校行事が行われています。これらの行事は、生徒たちの学びや成長を促進し、学校生活を豊かにする重要な役割を果たしています。例えば、毎年5月には「地歴公民科講演会」が開催され、福島原発事故について考える機会が提供されます。また、4月には新入生を迎える入学式が行われ、3月には卒業式が行われます。さらに、フェリス女学院では、学年ごとに修養会が実施されており、高校1年生や中学2年生が参加します。これらの修養会は、生徒たちが自己を見つめ直し、精神的な成長を図るための貴重な時間となっています。また、12月には球技大会が開催され、生徒たちがスポーツを通じて友情を深める機会が提供されます。これらの行事は、フェリス女学院の教育方針である「For Others」の精神を実践する場ともなっており、生徒たちが他者との協力や共生の価値を学ぶ機会となっています。

学習環境の特徴

フェリス女学院中学校は、横浜山手の緑豊かな丘に位置し、歴史的な洋館が立ち並ぶ異国情緒あふれる環境に囲まれています。この地域は、四季折々の花が彩りを添え、自然と調和した美しい景観が特徴です。校舎は、周囲の自然環境と調和するように設計されており、生徒たちは日々の学びの中で自然の美しさを感じることができます。屋上からは港を望むことができ、開放的な空間が広がっています。フェリス女学院中学校の施設は、学習に最適な環境を提供するために整備されています。教室や図書館、実験室などの学習施設はもちろん、体育館や運動場などの運動施設も充実しており、生徒たちは多様な活動を通じてバランスの取れた成長を遂げることができます。また、フェリス女学院中学校は安全防災にも力を入れており、災害時の対応策がしっかりと整備されています。これにより、生徒たちは安心して学びに集中することができます

校風の特徴

フェリス女学院の校風は、創設者メアリー・E・キダーの理念に基づき、「For Others」の精神を中心に据えています。この精神は、生徒たちが他者への奉仕と共生の価値を学び、実践することを奨励しています。教育方針としては、自由で自立した女性の育成を目指し、知性と教養を備えた生徒を世に送り出すことを重視しています。校内では、英語教育やキリスト教の教えが日常的に取り入れられ、礼拝や聖書の学びがカリキュラムに組み込まれています。これにより、生徒たちは学業だけでなく、社会的な責任感や他者への思いやりを育むことが奨励されています

入試の特徴

フェリス女学院中学校の入試は、特に算数の問題が特徴的です。算数の試験では、基本的な理解を問う小問集合から始まり、応用問題へと進みます。応用問題は「定型問題をベースとする問題」と「フェリス女学院中特有の問題」に分かれています。定型問題は各単元の理解を問うもので、典型的な解法をマスターしていれば解くことができます。フェリス女学院中特有の問題には、以下のようなものがあります:

  1. 推理を必要とする整数の問題:場合の数と関連づけて出題されることが多いが、フェリスでは整数と関連づけて出題されることが多い。
  2. 逆比を利用する問題:差を考える問題で、定型問題の一種。
  3. 近似値と逆算を用いる図形の問題:長さや面積などから逆算する問題や、図形の面積に関する近似値が与えられる問題

全体としては、速さ、図形、割合と比、数の性質などの問題が頻出です。速さからは旅人算や通過算、割合と比からは濃度や仕事算、数の性質からは約数と倍数がよく出題されます。図形からは角度、面積、長さ、体積、表面積、構成、分割などが出題されます。国語の試験では、読解力と表現力が重視されます。長文読解や詩の解釈、180字の記述などが出題され、受験生の思考力や表現力が試されます。理科では、物理、化学、生物、地学の各分野から幅広く出題され、実験や観察に基づく問題も含まれます。社会の試験では、歴史、地理、公民の各分野からの問題が出題され、特に日本の歴史や地理に関する知識が問われます。このように、フェリス女学院中学校の入試は、幅広い分野からの出題があり、受験生には多様な問題に対応する力が求められます。

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