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攻玉社の伝統

創立160周年を迎えた攻玉社中学校・高等学校は、12年ぶりに夏休みの伝統行事である臨海学校を復活させた。藤田陽一校長は、コロナ禍で制限されていた学校生活を「復元」し、質実剛健の校風のもと、たくましく優しい「攻玉社男子」を育てることを目指している。

攻玉社の歴史

攻玉社の歴史は、1863年(文久3年)に近藤真琴が四谷坂町の自宅で同学の士に蘭学を教授したことに始まる。これは当時の藩校等に対する私塾として発足したもので、明治5年(1872年)に「攻玉社」と名付けられた。学校名の由来は、中国の古典『詩経』の一節「他山の石以って玉を攻(みが)くべし」で、校章にもこの「玉」の字が用いられている。明治期、攻玉社は近藤真琴が謳った「誠意、礼譲、質実剛健」の精神を身につけた多くの人材を輩出した。彼らの多くは、明治維新後の変革の時代に近代日本の礎を築いた海軍軍人となった。創立者の想いを受け継ぎ、攻玉社は150年以上にわたって伝統と校風を守り続けてきた。2013年には創立150周年を迎え、翌年の2014年4月、中学高等学校は現在の目黒区大岡山の地に移転した。2023年には創立160周年を迎え、夏休みの伝統行事である臨海学校が12年ぶりに復活するなど、コロナ禍で制限されていた学校生活の「復元」が進んでいる。攻玉社は160年を超える歴史の中で培ってきた伝統と進取の精神を大切にしながら、新しい時代の教育にも果敢に取り組んでいる。

2024年度の進学実績

攻玉社高等学校は、2024年度も多数の難関大学への合格者を出している。東京大学に9名(文I)、京都大学に2名(総合人間)、一橋大学に5名(現役合格率1.63%)、東京工業大学に12名(9名)など、国公立大学に現役で合計91名が合格した。私立大学でも、慶應義塾大学に111名(91名)、早稲田大学に108名(96名)、上智大学に30名(28名)など、トップクラスの合格実績を誇っている。早慶上理合格者数は339名(286名)に達している。 都内の中高一貫校の中でも、攻玉社は毎年国内トップレベルの進学成績を維持しており、160年に及ぶ伝統校としての地位を不動のものにしている。

3ステージプログラム

攻玉社では、中高一貫の6年間を3つのステージに分けた独自のプログラムを実施している。 各ステージでは、生徒一人ひとりの学力を着実に向上させるとともに、攻玉社男子ならではの一本筋の通った人格形成を目指す。1〜2年生のステージ1では、攻玉社男子としての土台を築くため、学びへの姿勢や基本的な学習・生活習慣の確立に力を入れる。 3〜4年生のステージ2では、生徒の個性を伸ばし、自立心や精神力・分析力を磨く。 5〜6年生のステージ3では、大学進学とその先の将来を見据え、仲間と切磋琢磨しながら社会で活躍できる人間性を育む。 こうした一貫した指導方針のもと、攻玉社は「誠意・礼譲・質実剛健」の校訓と「スマートで、目先が利いて、几帳面、負けじ魂」の精神を兼ね備えた芯のある男性の育成に取り組んでいる。

充実した学習環境

攻玉社は、帰国生の能力を最大限に引き出す学習環境が整っている。国際学級では、英語力をさらに伸ばしながら、他教科の知識も着実に定着させることができる。 例えば、中学3年間は能力別の少人数授業を展開し、理社の基礎力も養成する。また、国際学級の生徒と一般生徒との交流も盛んだ。 帰国生の発信力や異文化理解力が刺激となり、学内に良い化学変化を生み出している。 160年の歴史を持つ攻玉社の自由な校風のもと、生徒一人ひとりが伸び伸びと学び、将来の可能性を切り拓いている。

部活動と課外活動の充実

攻玉社には、生徒の個性を伸ばす多彩な部活動・課外活動が用意されている。現在は約25個のクラブ・課外活動があり、ガンダム研究部(ガン研)やレゴ部など攻玉社特有の部活も存在する。 文化部も運動部も充実しており、外部のコンクールや大会に参加する部も多い。さらに、授業外での学習計画を生徒のスケジュールを考慮して構成する、きめ細かい進路指導と課外講習等の進学対策も行われている。 健全な心身を育む攻玉社の部活動・同好会は、生徒たちに多様な学びと成長の機会を提供している。

多彩な学校行事

攻玉社には、生徒の青春を彩る様々な学校行事があり、一つ一つの行事に仲間とともに真剣に取り組むことで、協調性を育み、心身を鍛え、感性を磨きます。 主な行事としては、毎年1万人以上が来校する文化祭「輝玉祭」、体育大会、5月の耐久歩行大会、7月の林間学校(中1)、11月の修学旅行(高1)などがあります。また、2週間のホームステイを兼ねたオーストラリア海外研修(中3・高1)、芸術科目の集大成を見せる芸術科合同発表会(高1)など、学年ごとに特色ある行事も実施されています。 多彩な学校行事を通して、勉学だけでは得られない貴重な経験と思い出を積むことができるのが、攻玉社の大きな魅力の一つと言えるでしょう。

入試問題の傾向

算数

算数の試験時間は50分で、配点は100点満点です。各分野から満遍なく出題されるのが特徴で、1つの大問で複数の分野が混じった問題もよく見られます。問題の難易度は標準レベルが多いため、基礎力をしっかりと身につけ、ケアレスミスを防ぐことが重要です。問題を解く際には、冷静に解答し、見直しをすることで得点を確保しましょう。

国語

国語の試験時間は50分で、配点は100点満点です。例年、大問5題の構成が多く、時間的余裕があまりないため、効率的に問題を解くスキルが求められます。設問は標準レベルの問題が多いため、焦らずに一つ一つの問題に丁寧に取り組むことが大切です。日頃から多くの文章を読み、読解力を鍛えることで、試験本番でも落ち着いて対応できるようになります。

理科

理科の試験時間は40分で、配点は50点満点です。各分野からバランスよく出題され、水溶液や力の釣り合いといった頻出単元は特に入念な対策が必要です。長めのリード文が多いため、国語力も試されることになります。過去問を解き、出題傾向を把握することで、試験対策を万全にしましょう。

社会

社会の試験時間は50分で、配点は100点満点です。地理や歴史分野からの出題が多く、特に歴史は細かい知識まで問われることが多いです。資料集を読み込み、細部まで理解することで、得点力を高めることができます。社会科の問題は時事問題も含まれることがあるため、日頃からニュースに目を通し、知識をアップデートしておくことも大切です。

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