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【要確認】中学受験・高校受験直前!受験生の親が意識するべき4つの視点 |これから親ができること

いよいよ入試直前期。受験生たちは様々な思いを抱えていることでしょう。

一方でそれを見守る保護者のみなさんも、受験を目前にしたお子さんへの接し方で

様々な不安や悩みを抱える方が多くなる時期です。

そこで、過去2000名以上の受験生を指導し、その保護者とご相談に乗ってきた

私の経験から直前期に「受験生の保護者が意識すべき4つの視点」について

ご紹介していきます。

本記事は以下のような方にお役に立てていただける内容となっています。

・入試直前期の受験生を持つ保護者の方

・入試直前期の保護者に適切なアドバイスをしたい塾関係者

【第一の視点】受験校選定・出願・合否確認

いまさら?とお感じになるかもしれませんが、受験校の最終確認・決定は非常に重要です。

様々な視点で準備をしておく必要があります。

安全校

自分の学力より下の学校であればどこでもいい、という考えはあまりお勧めできません。

実際に通うかどうかは別としても親子ともに「ここなら価値がある」と思える学校の

合格をつかむことが重要。そういう学校に合格することで初めて「達成感」「自信」

得ることができます。

安全校受験で獲得した「達成感」「自信」こそが第一志望校合格に向けた

強い気持ちを引き出すきっかけになります。

また、日程的には第一志望校の受験前に安全校を用意しておくように心がけましょう。

間違っても最初の入試が第一志望校にならないように。

お住まいの地域より早く入試を行っている地域の他県入試や出張入試も

積極的に検討しましょう。

最悪のケースを想定した代替併願案

入試に絶対はありません。極端に悲観的になる必要はありませんが、

「想定外の不合格」は常にイメージしておく必要はあります。

特に中学受験生はちょっとしたコンディションの変化で結果が大きく左右されてしまう

ケースもあります。あまり考えたくないと思いますが、次善校、安全校だと

思っていた学校に不合格になるケースもあることは想定に入れておきましょう。

どんな状況に陥っても代替シナリオが用意されていること、

お子さんが動揺していても、保護者としてはドーンと構えて

「大丈夫、こういうこともあろうかと、作戦を立ててある」と

平静を装ってお子さんに伝えていくことがお子さんにとっては救いとなります。

出願手続きチェック

最近はWEB出願が多数派となり、前述のような急な併願パターン変更にも

対応できるよう直前まで出願を受け付けてくれる学校が増えました。

とはいえ、万が一の際の受験候補となる学校はすべて出願締め切り日を

調べておきましょう

他の受験校の合格発表日時と受験候補校の出願締め切りの兼ね合いも確認が必要です。

WEB出願が多数派とはいえ、郵送しか受け付けない学校、締め切り直前の場合、

直接学校へ持参させる学校などもあります。よく調べておきましょう。

合否確認

合否発表の形式は校内掲示WEB郵送などがあります。

受験校の合格発表日時だけでなく、発表形式もしっかり確認しておきましょう。

併せて、合否確認は家族のどなたが行うのかも決めておく必要があります。

日中に発表がある場合はお仕事を中断して見に行く必要があるかもしれませんし、

ほぼ同タイミングで受験した複数校の発表が重なってしまうこともあります。

家族で役割を分担して当日の動きを決めておきましょう。

また、近年WEBでの合格発表が主流になっていますが、合格発表の時間は

アクセスが集中して予定の発表時間にHPが開けないトラブルも非常によく起きます。

30分からひどいと数時間待たされることも。

このあたりも計算に入れて当日の動きを決めていく必要があります。

【第二の視点】学習内容

次に直前期の学習内容についてみていきましょう。

焦りや不安から一つのことに集中できず、いろいろなものに手を出してしまうのは

効率が良い勉強とは言えません。それではどんな学習が適切なのか、考えていきましょう。

過去問の取り組み

過去問は直前期必須の学習です。志望校の出題傾向をつかみ、それに慣れていくことは

当日、本来の力を発揮するために欠かすことはできません。

ただし、過去問に取り組む際には以下の点に注意をしてください。

過去問を取り組む際の注意事項

・過去問は計画的に。入試までに何校・何年分実施するのかカレンダーで計画を立てましょう。

・正解・不正解よりも理解度や解法の確認、今後の課題に意識を向けましょう。

・過去問偏重に陥らないよう気を付けましょう。過去出題された知識が再度出題される確率は低いです。過去出題されていない知識の習得も忘れずに。

・結果に一喜一憂しない。楽観しすぎはダメ、悲観しすぎてもダメ。冷静に実力判断を。

市販の直前問題集は有効?

入試直前期になると「○週間で完成!直前○○対策」のような受験生の不安に付け込むような

本が書店に並びます。

これらに飛びついてお子さんに与えると不安を助長する結果になることもありますので

慎重に判断してください。

塾や家庭教師の先生から教わったアプローチと異なる解法や知識、

場合によって未修得の知識が掲載されていて、受験生の不安を助長するだけでなく、

学習に混乱をきたすケースもあります。

どうしても必要と感じるのであれば、購入したうえで、

塾や家庭教師の先生に見せてやらせるべきかどうかを相談してみるとよいでしょう。

直前期一番大事な学習は?

私は直前期一番大事な学習が何かと聞かれれば

「今まで受験してきた模試の復習」

と答えます。

模試は生徒たちが緊張感をもって取り組んだ問題ですので記憶に残っていることが多いです。

その問題で解かなかったものが今、身についているのかどうかを確認する作業は

得点力アップに大きな効果があります。

【第三の視点】体調

朝型生活

直前期になると不安からよく眠れない子が出てきます。

入試は朝ですので深夜まで起きる習慣は当日のパフォーマンスに影響する可能性が

ありますのでできるだけ避けたいですね。

どうしても夜寝付けない子は、朝早めに起こす、ジョギングなど体を動かす

寝る前にテレビやスマホなど脳に刺激を与えるものを遠ざける、などの工夫をしましょう。

睡眠に関してはこちらの記事をご参照ください。

感染症予防

手洗い、うがい、予防接種等、同居の家族全員で協力するようにしていきましょう。

少しでも体調がいつもと違うようなことがあればかかりつけ医に相談をした方が良いでしょう。

食事

いつも通りに。

縁起を担いて「カツ」をたくさん食べる、などはあまりお勧めしません。(おなかを壊します)

栄養バランスのとれたものをたくさん食べるように心がけましょう。

【第四の視点】メンタル

最後のポイント、「メンタル」です。

これが一番難しいかも知れません。特に中学受験・高校受験生はお子さんによって

かなり精神的に不安定にあるケースもあります。

どのように対応すればよいでしょうか。

不安に駆られる子にどう対応する?

「受からないかも」「落ちたらどうしよう」「もう無理」、、、様々な不安を訴える子、

何も言わずに悩み続ける子、性格によって様々ですが多かれ少なかれこの大舞台を前に

不安な気持ちを抱いている子は多いでしょう。

中学受験・高校受験というほとんどの子にとって人生で初めての大きな関門を目の前に迎え、

不安を完全に取り払ってあげることは不可能です。

一方で親にしかできないことがあります。

何があっても自分たち(親)は味方である

ということを言葉なり行動で示す、ただそれだけです。

入試は何が起こるかわかりませんが、親の愛情は絶対である。

これ以上の安心があるでしょうか。

いつも通り、特別なことな必要ありません。

温かい愛情をもって接してあげてください。

お守りの効用

神社やお寺でお守りを買ってあげるのも良いことだと思います。

それ以外にも塾の仲間や先生からの激励メッセージの寄せ書きなども

もらったりするかもしれませんね。こういった一つひとつが心の支えになりますので

大切に扱いましょう。

私が過去に教えていた生徒さんは、夏合宿のテキストやノート、使い倒したボロボロの単語帳、

お父さんお母さんからの手紙、などをお守りにしている子もいました。

自分の努力を思い出せる、自分が多くの人(や神様?)に支えられていると感じられる

そういったものを身近に置いておくだけで精神的にも落ち着くものです。

これらを入試会場に持ち込む生徒さんも少なくありません。

何か気持ちが落ち着くものを探してお守りにしておきましょう。

まとめ

ここまでいかがだったでしょうか?

入試直前でナーバスになるお子さんへの対応はとても難しいですが、

気を遣いすぎたり、励ましすぎたりすると私の経験上では逆効果になることが

多いように思います。

お子さんが「何があっても親が支えてくれる」という安心感を持てるよう

精一杯「いつもどおり」過ごしてあげてください

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