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5月 23, 2026  · 勉強法

中学受験国語で必須!「気持ちを表す言葉」の習得

中学受験の国語の問題では、登場人物の心情を読み取ることが重要です。心情を表す言葉や表現をたくさん知っていると、登場人物の気持ちを正確に理解し、読み取りやすくなるとともに記述答案の精度も高まります。

この記事では、心情語をただ覚えるだけでなく、「どのような仕組みで人物の心情が表現されるのか」を学び、試験本番で確実に得点できるようになるための実践的な方法を3ステップで解説していきます。中学受験国語で高得点を目指すなら、ここで紹介する心情語を数多く覚えて使いこなせるようにしておきたいものです。

気持ちを読み取る3ステップ

登場人物の心情を読み取り、それを記述で表現できるようになるためには、3つの連携したステップを踏む必要があります。

ステップ①:本文中から「心情を表す言葉」を見つける

「帰った」「悲しくなる」「喜ぶ」など、心情を直接的に表した言葉を探す段階です。

ステップ②:セリフ・行動・表情・情景描写から心情を推測する

直接的な心情語がなくても、登場人物の行動や周囲の風景から、その人物の気持ちを読み取ります。

ステップ③:読み取った心情を「〇〇は△△と思った」という形で言語化する

学んだ心情語を使い、自分の理解を文字で表現します。記述問題では、心情語に「原因(理由)」を添えることで、より精度の高い答案になります。

心情語・心情表現の基本パターン

心情を読み取るには、主に3つの表現パターンがあります。どのパターンで心情が描かれているかを意識することが、正確な読み取りへの近道です。

(1)直接表現:心情を言葉で明確に表す

「喜ぶ」「悲しい」「怖い」「興奮する」など、心情をストレートに表した言葉です。いちばん分かりやすく、試験でも頻出です。「うれしい」「不安だ」「さびしい」「うらやましい」「悲しい」などの感情語は、登場人物の心情を直接的に表現するのに使われます。こうした言葉を見落とさず確実に拾う習慣をつけましょう。

(2)間接表現:セリフ・行動・表情から推測する

言葉では直接「悲しい」と書かれていなくても、登場人物のセリフや行動、顔の変化から感情を読み取ります。例えば、「父は『もうお前のことなど知らん!』と言い放ち席を立った」というセリフからは、父の苛立ちの心情が伝わってきます。「少年は肩を落としながら家路についた」という行動描写は、少年のがっかりした気持ちを表しています。このように、行動や表情の描写からも心情を丁寧に読み取ることが大切です。

  • 会話・セリフから:「ごめんなさい」と小さな声でつぶやいた → 後悔・申し訳なさ
  • 行動・所作から:「肩を落として歩いた」→ がっかり・落胆
  • 表情・身体変化から:「顔が赤くなった」→ 恥ずかしさ・怒り、「目をそらした」→ 罪悪感
  • 沈黙・間(ま)から:「何も言わず、ただ下を向いていた」→ 悲しみ・葛藤

(3)情景描写:背景から心情を暗示する

天候や季節、風景、色合いなどの描写から、その時点での登場人物の心理状態を推測します。急に雨が降り出したり、虹がかかったりと情景描写が心情を表している場合があります。中学受験では、これらのパターンを覚えておくと、問題を解くのに役立つでしょう。

  • 暗い雲・雨 → 迷い、不安、悲しみ
  • 晴天・春の日差し → 希望、喜び、再スタート
  • 雪 → 冷たさ、孤立、または清潔さ(文脈による)
  • 夕焼け・秋 → 郷愁、終わりへの不安
  • 薄暗い部屋 → 閉鎖感、孤独、秘密
  • 広い庭・緑・青空 → 解放感、のびのびした気持ち

慣用句・身体表現を使った心情表現

心情を表す慣用句を知っていると、登場人物の気持ちをより深く理解することができます。「気」「胸」「目」「息」などを使った慣用句は、心情表現によく用いられます。辞書でこれらの言葉を引くと、関連する慣用句が載っていますので、心情を表すものを集めて覚えておくとよいでしょう。

「気」を使った慣用句

  • 「気がとがめる」= 罪悪感を感じる、やましく思う(後ろめたい気持ち)
  • 「気が進まない」= やる気が出ない、躊躇する
  • 「気が重い」= 憂鬱である、気が進まない
  • 「気になる」= 懸念する、心配する
  • 「気が楽になる」= 心配事がなくなって安心する

「胸」を使った慣用句

  • 「胸がおどる」= 喜びや期待でわくわくする、心がはずむ
  • 「胸がすく」= 心のつっかえが取れてせいせいする(爽快感)
  • 「胸がおどる」= 期待でわくわくする、楽しみな気持ち
  • 「胸が高鳴る」= 興奮する、期待に胸を膨らませる
  • 「胸が痛む」= 悲しみや心配で苦しい思いをする

その他の慣用句

  • 「目がうるむ」「目が赤くなる」= 感動して泣きそうになる
  • 「深いため息をついた」= 落胆する、悩む、気が重い
  • 「息をのむ」= 驚く、感動して息が止まるほどの状態

心情語を使いこなす

心情語とは、登場人物の気持ちを直接的に表す言葉のことです。例えば、「あきれる」「あざける」「いぶかる」「うきうきする」「おろおろする」「くやしい」「けなげ」など、喜怒哀楽や性格、態度を表す言葉が心情語に当たります。これらの言葉を正しく理解し、語彙力を高めることが、登場人物の心情を読み取るのに役立ちます。

心情語は文章中で直接使われるだけでなく、「〜と思う」「〜と感じる」などの文末表現と組み合わさって登場人物の気持ちを表すこともあります。例えば、「少しだけ大人になったような気がした」という文では、「気がした」という文末表現が「大人になった」という心情を表しています。心情語のリストを作って覚えておくのは効果的な勉強法です。

以下に主な心情語をリストアップします。当たり前のように感じる言葉も軽視せずにしっかり定義を理解して使いこなせるように点検しておくことは大切です。

プラスの感情表現

うれしい

  • 楽しいことやいいことがあって、心がはずむ様子こと。

楽しい

  • 何かをしているときに、明るく満ち足りた気持ちのこと。

感動する

  • 思った以上にすばらしいことに心が強く動かされること。

感心する

  • 誰かや何かがすごいと思うこと。

待ち遠しい

  • 楽しみにしていることが早く来るのを待つこと。

はりきる

  • やる気がいっぱいで、一生懸命がんばること。

意気込む

  • 進んで何かをしようと決意すること。

前向き

  • 明るくて積極的な気持ちで物事に取り組もうとすること。

安心

  • 心配がなくなって、ほっとすること。

落ち着く

  • 心が穏やかになって、冷静になること。

期待

  • いいことが起こると思って楽しみにすること。

希望

  • 将来にいいことがあると信じて願うこと。

好意

  • 誰かや何かを好きになること。

親近感

  • 親しみを感じて、近くにいると安心すること。

励ます

  • 誰かが元気になるように応援すること。

いとおしい

  • とてもかわいくて、大切に思うこと。

応援

  • 誰かがんばるのを手助けしたくなること。

勇気

  • 恐れずに立ち向かう強い心のこと。

あこがれ

  • 誰かや何かにすごくなりたいと思うこと。

尊敬

  • 誰かをすごいと思って、心から敬うこと。

感謝

  • 自分に対する好意や親切に対してありがたいと感じること。

ネガティブな感情表現

不安

  • これから何か悪いことが起こりそうで、心配すること。

心配

  • 誰かや何かがうまくいかないかもしれないと気にすること。

恐れ

  • 怖いと感じること。

悲しい

  • 心が痛み泣きたくなるような状態こと。

寂しい

  • 一人ぼっちで、誰かがそばにいないと感じること。

つらい

  • 心や体が苦しくて、いやな気持ちになること。

苦しい

  • 心や体が痛くて、いやな気持ちになること。

後悔

  • 過去にしたことや言ったことを、しなければよかったと思うこと。

落ち込む

  • 元気がなくなって、気持ちが沈むこと。

失望

  • 期待していたことがうまくいかなくて、がっかりすること。

あきらめる

  • もうそれ以上努力を続けるのをやめること。

悔しい

  • 自分が負けたり失敗したりして、すごく残念に思うこと。

腹立たしい

  • 何かに対して、思い通りに行かず怒りを感じること

怒り

  • 思い通りにならない、侮辱される、傷つけられるなどが原因で何かに強い不満を持つこと。

憎しみ

  • 何かに強く反感を持ち、その存在を許せないと思うほど嫌うこと

嫌悪

  • 強く嫌う気持ち。

恥ずかしい

  • ①自分の良くない点が気になって人に合わせる顔がない、②人に見られたくない③うれしいが困ってしまう気持ち

気まずい

  • 誰かと一緒にいて、心地よくないと感じること。

ためらう

  • 何かをする前に、どうしようか迷うこと。

迷う

  • どちらにすればいいか、わからなくて決められないこと。

困惑

  • どうしたらいいかわからなくて、困ること。

戸惑う

  • 予想外のことが起きて、どうしていいかわからなくなること。

悩む

  • どうすればいいか考え続けて、困ること。

葛藤

  • 心の中で、どちらを選ぶか迷って悩むこと。

罪悪感

  • 自分が悪いことをしたと思って、心が痛むこと。

自責の念

  • 自分のせいで何か悪いことが起きたと感じて、自分を責める気持ち。

心情変化を追跡する練習

物語文では、登場人物の心情が「開始時:心情A」から「中盤:心情B」を経て「終盤:心情C」へ移行するプロセスが問われることが多いです。例えば「がっかり→あきらめ→納得」のように心情が段階的に変わっていく流れを追う練習が重要です。

各段落を読むたびに「ここでの登場人物の心情は何か」を短くメモしながら読む習慣をつけることで、このスキルが身につきます。心情が変わる「きっかけ(出来事)」に注目することも大切です。

記述問題で使える心情表現の型

試験本番では、読み取った心情を正確に記述する必要があります。以下の型を意識することで、より良い答案が作成できます。

型①「〇〇は△△だと思った」型:登場人物+心情語+「〜と思う/感じる」の組み合わせ。例:「太郎はうれしいと思った」「花子は不安を感じていた」

型②「理由+心情」型:何が原因でどの心情が生じたかを説明。例:「お母さんが褒めてくれたから、太郎は誇らしい気持ちになった」

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